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中川八洋掲示板

世界の現状は、日本の国家安全保障の危機を加速しています。この急迫の時局において、刻々と変遷激しい国内外の事態を冷静に俯瞰できる力を与えてくれる、大容量の真正の知識こそ、いまの日本人に必要なものです。当ブログは、国際政治学者・中川八洋筑波大学名誉教授の個人ブログです。

秋篠宮殿下を「皇太弟」とせず「皇太子待遇」としたのは、女性皇太子と女系天皇創りの策謀──共産党員・御厨貴が過激な天皇制廃止狂徒なのも忘れた、皇統護持の精神を喪失した日本人

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 今上陛下の“生前ご譲位”に伴う、特例法の素案作りが急ピッチである。この拙速性を問題にしているのでない。その内容を問題にしている。今上陛下については、「上皇」。皇后陛下については、「上皇后」。御所の名前については「仙洞御所」。

 この中で「上皇后」は、大宝・養老の律令や伝統にない、新規の言葉。これはいかがなものか。継嗣令その他において、譲位後の天皇の皇后は、「皇太后」と定められている。ただ、「上皇后」なる新語は“拙語”や“謬語”とは言えても、天皇制廃止の悪意を秘めた共産革命語(以下、「コミンテルン用語」という)の可能性は低いから、ここではいったん目を瞑る。次の喫緊の問題の是正を急がねばならないからだ。

 皇太子・徳仁親王殿下の践祚・即位に伴い、秋篠宮文仁親王殿下が「皇太弟」になられるが、古来からのこの言葉通りに「皇太弟」としないのはなぜか。即ち、「皇太弟ではない」「皇太子ではない」を意味する珍奇で異様な言葉「皇太子待遇」をでっち上げたのはなぜか。

 「皇太子待遇」とは、“正統な皇太子ではないが、皇太子並みに扱ってあげる”とか、“正統な皇太子が就位するまで暫定的に、皇太子のご公務を代行せよ”との謂いである。

“皇室の家法”皇室典範の不足部分を補うのが「皇室典範増補」の特例法。が、実際の特例法は?

 「皇太子待遇」などという、異様で珍奇な言葉は、明白にコミンテルン用語。天皇制の自然消滅を目的に、事務局男女共同参画局/内閣法制局/宮内庁共産党細胞)共産党員・御厨貴が共謀した謀議から「皇太子の空位」を考案し、皇位継承順位第二位となる秋篠宮文仁親王殿下を「皇太子待遇」に貶めるべく、「皇太弟」の称号を与えない非暴力革命が不敬語「皇太子待遇」の核心である。

 尚、「皇太子」と「皇太弟」は同義で、一般的には、前者は天皇の皇子、後者は天皇の皇弟を指す。今上陛下のご譲位後の称号は「上皇」であるから、その皇子である秋篠宮殿下を「皇太子」とするのは何の不都合もない。また、新天皇を基準とすれば、秋篠宮文仁親王殿下は「皇太弟」である。秋篠宮殿下の称号は、「皇太子」もしくは「皇太弟」であるのは当然で、これ以外の称号は奇妙奇天烈を越える。悪意だけがいっぱいのコミンテルン語を造語せんとする共産革命意思が「皇太子待遇」を思いついたのである。

 この事は、英語に訳すると一目瞭然。「皇太子」も「皇太弟」もCrown Prince。が、「皇太子待遇」は、国際儀礼上に尊貴性を失わないphraseでの英訳は不可能。御厨貴たちは、「皇太子待遇」をCrown Princeと訳しとけば「バレナイさ」と嘯き“外国人など簡単に騙せる”との暴言に酔っているから、それを安倍内閣の報告書=結論とするだろう。自分の女房の課外活動を一切知らず籠池問題が寝耳に水だった“スーパーお馬鹿”安倍晋三が、不敬語「皇太子待遇」の裏の真意を見抜くことなどあり得まい。

秩父宮家/高松宮家の存続を考えなかった者の「秋篠宮家の存続」論が“嘘屁理屈”なのは、自明

 新聞報道によれば、共産党員らしい悪賢い御厨貴らが「皇太子待遇」という悪魔的な不敬語を造語したが、同時に国会議員や国民にこの不敬語の言訳をする屁理屈や詭弁も三つほど考案したようだ。第一が、現行皇室典範の条文の狭義解釈。第二が、皇室典範は直系主義を定めているとの皇室典範に対する真赤な嘘解釈。第三が、秋篠宮家を存続してあげたいからという白々しい屁理屈。

 第三番目の詭弁から暴いていこう。秋篠宮親王殿下はなぜ、皇太子となり自らの邸が東宮御所ともなることより、それより皇室の中では二ランク以上も低い宮家邸に甘んじなければならないのか。

 「御所」とは、天皇・皇后両陛下の御所、皇太子殿下の東宮御所太上天皇・皇太后陛下の仙洞御所などを指す。これ等の「御所」は、「宮家邸」とは格が全く異なる。しかも、「秋篠宮家を存続してあげたい」などという理屈が詭弁なのは、それを口にする者が一度も高松宮家や秩父宮家の断絶を憂えなかった事実に証明されている。あるいは、断絶せんとしている常陸宮家の存続問題についても口にしていない事実に背離する。

 次に皇室典範の規定だが、第八条は「皇嗣たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という」と定める。これは文言の多少の変更はあるが、基本的には旧典範と全く同じである。「皇太弟」の定め無き典範の瑕疵は旧新同罪。

 だが、今般起草しているのは典範の不備を増補する特例法であり、特例法の規定を現行典範の条文から狭義かつ厳密解釈することは、そもそも理に合わない。そのような解釈ならば、特例法そのものが“生前ご譲位”を禁じる現行典範に違反しており、特例法そのものが成り立たない。秋篠宮親王殿下を「皇太子」もしくは「皇太弟」と定めてこそ特例法。特例法は、この根本趣旨から逸脱すべきではない。

皇室典範は、直系主義を定めている」は、天皇制度自然消滅を狙う共産党官僚たちの捏造解釈

 新聞報道は、次のようにも報じている。

「《皇太弟》についても、天皇の弟に特別に称号を与えることが【皇室典範が定める皇位継承の直系主義を揺るがす】(政府関係者)との意見が根強く、見送る方針だ」(『朝日新聞』4月5付け、一面)。  

 皇室典範皇位継承を次の様に定めている。直系主義の全否定とその排除が、古来からの皇室の皇位継承の一般規則だが、これは明治皇室典範だけでなく、昭和皇室典範にそっくりそのまま引き継がれている。すなわち、新聞報道の皇室典範が定める皇位継承の直系主義は、皇室典範の捏造というべき、真赤な嘘解釈である。

 皇室典範は、第二条第一項で、皇位継承順位を定めている。第一項の4号は、「皇次子(現時点では、秋篠宮殿下を指す)及びその子孫」。第一項の6号では、「皇兄弟及びその子孫」。第一項の7号では「皇伯叔父およびその子孫」。第二条第二項では、「前項各号の皇族がないときは、皇位はそれ以上で、最近親の系統の皇族に、これを伝える」、としている。皇位継承は、この順位規定によって、傍系の傍系、さらに傍系へと延々と“無限の傍系原則”を定めている。  

 直系主義なら、第二条第一項4号以降も第二条第二項も存在しないはずではないか。そして、この第二条第一項4号こそ、「皇太弟」の定めである。つまり、上記の「《皇太弟》についても、天皇の弟に特別に称号を与えることが、皇室典範が定める皇位継承の直系主義を揺るがす」との間違った解釈を、眉を顰めて「なんとひどく狂った大嘘解釈だ」として済ますことはできない。このような不当な解釈は、皇室典範第二条第一項4号に重大に違反するものであり、安倍晋三は、こんなトンデモ解釈をなした赤い官僚を分限免職に処さねばならない。  

 もう一度言う。皇室典範は傍系至上主義を定めている。この常識、国民あげて拳々服膺しなくてはならない。そうしないと、内閣に蔓延る赤い官僚は無法者と化して、今や、天皇制度廃止を目標に、やりたい放題に暴走・爆走している。これを阻止するには、まず国民が赤い官僚をしっかと監視できる深い教養と知識を身に着けることだ。

 なお、先述の朝日新聞も、見出しを「典範の直系主義重視」とし、真赤な嘘を嘘と知りつつ、大書きしている。国民を洗脳するためである。

「皇太子」の空位は愛子内親王を予定しているためで、女性天皇女系天皇の国体革命の一環

 さて、秋篠宮殿下を「皇太弟」としない、異様な特例法が秘めた狙いは、今上陛下のご譲位と現・皇太子殿下の践祚の後に「皇太子」を空位にすることによって、“悪の天皇制廃止革命”が成就するからである。“皇太子空位”という異常事態を創ろうとしている悪の作為を、我が国の伝統的皇位継承の“法”である傍系至上主義を定めた皇室典範に嘘ラベル「直系主義」を貼る偽情報工作と、総合的に勘案すると全貌が見えてくるではないか。  

 この空位となった皇太子という“位”に愛子内親王殿下に就いて頂けば、瞬時に女性天皇女系天皇にする国体変革の共産革命が成功する。女性天皇/女系天皇になれば、国民の大半が一気に天皇制支持から「廃止OK」に雪崩のごとく変化する。天皇制度はあっという間に自然消滅する。  

 要するに、皇統護持に命を惜しまない真正の日本国民は、剣を抜いても、秋篠宮殿下の敬称「皇太子」or「皇太弟」を絶対に譲ってはならない。  

 そして、「直系主義だ」と、皇室典範をあらん限りに歪曲・捏造する“嘘つき”赤い官僚をあぶりだそうではないか。そのような共産党員官僚を、内閣官房内閣法制局宮内庁から、一人残らず物理的に叩きださねばならないからだ。

(4月8日記)

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