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中川八洋掲示板

世界の現状は、日本の国家安全保障の危機を加速しています。この急迫の時局において、刻々と変遷激しい国内外の事態を冷静に俯瞰できる力を与えてくれる、大容量の真正の知識こそ、いまの日本人に必要なものです。当ブログは、国際政治学者・中川八洋筑波大学名誉教授の個人ブログです。

偽造文書を歴史書と嘯く“民族系「反日」教祖”西尾幹二 ──“歴史の偽造屋”西尾幹二の妄言狂史(26)

西尾幹二の妄言狂史

筑波大学名誉教授    中 川 八 洋

 “現代史における偽書 forgery”と言えば、誰しも思い出す悪名高いのが二つある。一つは、日本の名誉を徹底的に棄損した『田中上奏文』。二つは、ユダヤ人迫害と殺戮を正当化するに悪用された『シオンの議定書』である。
 『シオンの議定書』は、ロシアが偽書して、ヒトラーユダヤ人をホロコースト(人種絶滅)するに悪用したことで世界に名だたる“偽書の王様”である。日本でも、大東亜戦争中、「『シオンの議定書』は、偽書でなく、本物だ」と、すっかり騙されたアホ馬鹿日本人が実に多かった。この歴史事実は、日本人の低級さを示す証拠、忘れてはならない。
偽書田中上奏文』は、ロシア製? 中共製? 鈴木貞一・河本大作らの)日本製?
 1929年頃に偽書された『田中上奏文』について、日本人で信じるものは当時からほとんどいないが、日本の国家的欠陥を曝け出した偽書事件だった。なぜなら、①日本人には偽書の犯人を特定しようとする意欲が主権国家にあるまじき程に貧弱・皆無である異常性、また②偽書事件を担当する捜査機関が事実上存在しない事自体を怪訝だと問題視しない異常性、を明らかにしたからだ。
 ②について言えば、当時の特高警察は、ソ連共産党コミンテルンのメンバーである「共産党員」やイデオロギー上の共産主義思想には関心があった。が、一国の外交を揺るがす偽書問題は所管ではなかったし、所管すべきだとの考えもなかった。また、外務省は、この『田中上奏文』が外交上危険な偽書だとは認識したが、その犯人捜査こそがこの偽書が日本国にもたらす致命的害毒を排除す正攻法だとは認識しなかった。
 折角なので、これを現在の日本の政府機構改善問題に置換えて論じておく。まず第一に、警察庁が直轄する外事部局を大拡充して「偽書捜査部」を設置すること。第二に、この警察庁「偽書捜査部」の一部を、外務省に移して外交官身分を与え外務省内「特別課」とする。対日偽書のほとんどはロシア製であり、この外務省内「特別課」のロシア班は特段に充実しなければならない。次に多い対日偽書中共製であり支那班も軽視してはならない。
 このような提案をすると、生半可な物知りは、米国の国務省には偽書捜査の部局がありそれはCIAとは独立だから、日本の外務省も、警察庁とは独立で設置すればいいと言い募るだろう。だが、外務省のロシア・スクールは東郷和彦を見ればいいようにKGB工作員ばかりになっている。チャイナ・スクールはもっとひどく、ほとんどが“赤い支那人となった日本人外交官”しかいない。警察官僚や外事刑事の方が、愛国心においても格段に信用できる。
 この“信用できない”外務省と“信用できる”警察庁の関係は、日本人と米国人についてもいえる。東京裁判で『田中上奏文』を、あっさりと「偽書」だと断定したのは米国だった。だが、日本の国籍を持ってはいても、血統上の外国人を含め、日本人には、中央大学教授の服部龍二のように、今でも『田中上奏文』をさも偽書でないかに嘘宣伝し続ける売国奴が多い。
偽書を神格化する“狂人ペテン師”西尾幹二
 『シオンの議定書』『田中上奏文』は世界の国際政治を揺るがした偽書のため、偽書とはすべて、このように世界レベルでの学術的な真贋論争になるものと勘違いしている無教養な日本人が余りにも多い。実際の国際政治の場裏では、偽書・偽造文書は無数に捏造されて、日々、書店に並んでいる。さらに偽書・偽造文書を本物だと嘘宣伝する“偽書・偽造文書の拡声器宣伝本”は、数知れない。だから、警察庁に最低二百名前後の「偽書・偽造文書捜査部」という部局が必要なのである。

 ここで挙げる事例は、1939年からすでに八十年が経とうとする今でも続く、スターリン/ベリアのNKGBGPUが所管して以来一貫して変らない、ノモンハン戦争の戦死傷者につきデッチアゲの噓数字を宣伝するロシアが制作した多くの本にかかわるおぞましい実態の一つ。

 無意識 unwittingの“ロシアの走狗”で“歴史偽造の巨魁”西尾幹二は、次のように嘯く。西尾幹二は、自身が犯罪的な偽書宣伝屋であるのを自覚しているのか、自覚していないのか。
「私は『GHQ焚書図書開封』をシリーズで刊行していますが、その焚書の中に昭和16年2月発行の『赤軍ノモンハン戦闘記 戦車旅団全滅』という本があります。著者は、ソ連将校のマキシム・ホーソン、手記の形で、富田邦彦訳、新興亜社刊です」(注1)
 精神病院を脱走中の、重度の精神分裂症の狂人である西尾幹二の妄言狂語だから目くじらを立てるのは大人げないが、赤軍ノモンハン戦闘記 戦車旅団全滅』は、ロシアの対日偽情報工作員(日本人)が書いた“偽書の中の偽書。当然、ノモンハン戦争の歴史=戦史とはいっさい無関係。分類すれば、ただのホラ小説。また、著者「マキシム・ホーソン」は実在しない、架空の人物。
 歴史の偽造に精を出す“老耄の狂人”西尾幹二に問い質したい。第一に、『赤軍ノモンハン戦闘記 戦車旅団全滅』の記述内容を、玉田美郎『ノモンハンの真相 戦車連隊長の手記』や『関東軍1』ほかと詳細に比較する作業をしたのか。
 第二に西尾幹二は、嘘だらけのトンデモ小説『赤軍ノモンハン戦闘記 戦車旅団全滅』が正しい歴史事実を供するものだと結論付けているが、その根拠は何か。
 第三に、新興亜社という出版社はどういう出版社なのか、出版社に関する調査をしたのか否か。
 第四に、「焚書」されているのに、なぜ西尾幹二は『赤軍ノモンハン戦闘記 戦車旅団全滅』を持っているのか。GHQの「市販禁止」を「焚書」とすること自体、犯罪的な大嘘で極度な“歴史の偽造”である。西尾幹二は、「市販禁止」を「焚書」と摩り替えるのは歴史事実の改竄だが、自分の大嘘を自覚しているのか、自覚できないのか。
周辺にいかがわしい人物ばかりが集結する“歴史偽造狂教団の教祖”西尾幹二
 なお、上記の西尾幹二の発言は、歴史の偽造犯罪者としては西尾に優るとも劣らぬ福井雄三との対談において。福井雄三がロシア工作員か否かについては後日にするが、福井雄三とは、ノモンハン戦争に関して、準・偽書に分類できる悪質な“歴史の捏造本”である小田洋太郎・田端元『ノモンハン事件の真相と戦果』を引用して、デタラメ戦史を吹聴する悍ましい“嘘歴史の宣伝屋”。こう書いている。
「小田洋太郎・田端元著『ノモンハン事件の真相と戦果』(有朋書院)は、日本軍がソ連軍を撃破した記録が網羅されている貴重な史料の集大成であり、近年屈指の好著である。おそらく今後ノモンハン事件を再検討する上で、不可欠の文献になるであろう」(注2)
 福井雄三は、この短い文の中で、重大な嘘を無数に吐いている。第一に、小田洋太郎も田端元も実在しない架空の人物。第二に、これら架空の人物が書いたデタラメ本『ノモンハン事件の真相と戦果』は、何ひとつとして史料を漁っていないし、どこにも史料に基づいた分析などしていない。第三に、日本軍はソ連軍に凄惨に撃破され屠殺場のアヒルや豚のごとくに一方的に殺戮されて大敗北を喫した。これが歴史「ノモンハン戦争」の唯一の核心で真実。
 第四に、『ノモンハン事件の真相と戦果』は、このように余りに悪質な準・偽書であるから、歴史研究に携わる者は、万が一にも引用しない。つまり、「不可欠の文献」ではなく「排斥され唾棄すべきトンデモ資料」。それなのに、これほどまでに真偽を逆さにするのは、福井雄三が真赤な噓歴史を日本人に刷り込もうと、意識した wittingプロの偽情報犯罪者だからである。
 さて、先述の西尾幹二の発言は、福井雄三が、荒唐無稽なノモンハン戦争を描く小田洋太郎のデタラメ数字を引用した狂説暴論に呼応したもの。“狂人ペテン師”西尾幹二の周辺には、プロの偽情報・嘘宣伝屋が集結しており、西尾幹二はさながら“《歴史偽造狂》教団の教祖”になったといえる。
 西尾幹二には、「第二の麻原彰晃オウム真理教教祖)」の称号こそふさわしい。福井は、こう述べた。
ソ連軍の〈進んだ機械化部隊〉などと言うのは全く事実に反していて、八百台が日本軍によって破壊されました。それに対して日本軍の戦車の損害は二十九台です。空中戦でも、撃墜されたソ連軍尾飛行機は千六百七十三機に対して、日本軍はその十分の一の百七十九機でした」(注3)
 この「」内の数字はすべて、小田洋太郎・田端元のトンデモ本51頁からの引用。しかも、小田・田端の本のどこにも、51頁に唐突に書いた、この数字についての根拠も出典も書いていない。まさしく口から出任せの噓数字の典型で、完全なデッチアゲ数字。
 しかも、漫画でも描かない大嘘まである。このソ連機撃墜で、玉田戦車連隊の「戦車砲ソ連軍の航空機を26機も撃墜した」としている。笑止も笑止。だが、笑えない。これほどひどい準・偽書が、唾棄もされず、排斥もされず、西尾幹二や福井雄三らのような、悪魔と紛うばかりの歴史偽造の犯罪者集団によって「歴史文献」かの嘘ラベルがべったりと貼られたからだ。
 
注;
1、西尾幹二/福地惇/柏原竜一/福井雄三『自ら歴史を貶める日本人』、徳間書店、2012年、18~9頁。これほどひどい嘘歴史の対談本はそう滅多になく、その表題は内容に即して『歴史偽造に狂奔する“狂人”西尾幹二とその取り巻き』と改題すべきである。
2、福井雄三『世界最強だった日本陸軍』、PHP、2013年、28頁。
3、上掲、西尾幹二/福地惇/柏原竜一/福井雄三『自ら歴史を貶める日本人』、17頁。
4、小田洋太郎・田端元『ノモンハンの真相と戦果』、有朋書院、2002年。51頁。
備考;本稿は、前稿「“歴史の偽造屋”西尾幹二の妄言狂史25」の、注4と5を補足したもの。
 
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