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中川八洋掲示板

世界の現状は、日本の国家安全保障の危機を加速しています。この急迫の時局において、刻々と変遷激しい国内外の事態を冷静に俯瞰できる力を与えてくれる、大容量の真正の知識こそ、いまの日本人に必要なものです。当ブログは、国際政治学者・中川八洋筑波大学名誉教授の個人ブログです。

G7に叛旗する安倍晋三の売笑婦型“対ロ嬌態” ──“《侵略の皇帝》プーチンの犬”安倍晋三の制裁こそ正義(Ⅱ)

北方領土をロシアに貢ぐ安倍

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋  

 

 本稿は、前稿の「G6は、伊勢志摩サミットをボイコットせよ!」の補足である。安倍晋三が日本の戦後政治史上に特筆さるべき“対ロ売国奴”であることについて、「その通りだ」と心底から賛成する、私と同一意見の朝日新聞・NHKなどは、にんまりと笑って沈黙する。ために、朝日新聞やNHKに汚染されている無意識左翼人である国民の大多数は、この重大な事実安倍晋三=稀代の“対ロ売国奴”」は、何かユニークな一見解に過ぎないと怪訝に思うだけで馬耳東風に聞き流すだろう。

 日本の国家の存立を左右する安倍晋三=稀代の“対ロ売国奴”」問題こそは、もし真正の日本国民ならば、三食の食事も忘れて最優先に考えなければならない、日本全土が戦火に巻き込まれる戦争に匹敵する最重大問題。だのに、安倍晋三=稀代の“対ロ売国奴”」問題を何か他国の出来事かに無関心・等閑視の横溢はどうしたことか。日本の亡国一路は、精神が腐敗し尽くす日本人に全責任がある。

「安倍のテーブルには、銀色に輝く大粒のキャビアやウォッカが並んだ」  

 前稿「G6は、伊勢志摩サミットをボイコットせよ!」で紙幅の関係から割愛したのは、対ロ領土奪還交渉という“戦後の日本外交史上、大岩を素手で割るがごとき最難関の外交”において、首相の安倍晋三が、敵から饗応を受ける前代未聞の“売笑婦型の対ロ嬌態”についてである。  

 『文藝春秋』誌でのジャーナリスト記事は、次のように報じている。

(2月7日の、ソチ冬季オリンピックの開会式で)、安倍は、ロシアの歴史絵巻を描く式典をプーチンと楽しんだ。翌日、上機嫌のプーチンは、ソチ郊外の大統領公邸の玄関で、2012年に秋田県知事から贈られた秋田犬『ゆめ』を伴って安倍を歓待した」。

「会談は、昼食をとりながら行われ、テーブルには銀色に輝く大粒のキャビアやウォッカが並んだ。…プーチンの厚遇ぶりは隅々まで現れていた(172頁)

 ロシア人は相手に妥協する時は、決してコップ一杯の水も出さない。罵ったり、机をどんどん叩いたりする。これが、ロシアの対外行動あるいはロシアの外交文化である。歓待は、ロシアが外交的全面勝利したという歓喜の余りに行うのであり、自分への祝杯行為である。  

 プーチンは、“ロシアの犬”安倍が日本の総理であるお蔭で、①四島を返還せず②対日侵略の本格的なスタートラインである日露平和条約を締結できると確信したということである。しかも、玄関で秋田犬を伴って安倍を迎えたのは、プーチンは、安倍に対して「お前は、俺の秋田犬なんだよ」との自分の高揚収まらない気分を表現したものだろう。

「日本が欲しいのはキャビアではない。国後/択捉だ!」と叫ばなかった安倍晋三

 さて、次なる問題は、安倍が、この席で、プーチンにどんな態度をとったか/プーチンに何を発言したかである。対ロ外交で心得るべき模範を言えば、安倍晋三が、まず、一口も食べずキャビアをすべて、秋田犬「ゆめ」に投げ与えたとすれば、これが第一の正解。この瞬間は、ロシア人は、対日妥協を考え始めるからだ。

 これに続いて、安倍が「テーブルの上に、キャビアの代わりに択捉島を並べてくれ!」「ウォッカの代わりに国後島を出せ!」との言葉を口にすれば、これが、第二の正解。そして、ロシア人の出した食事を決して口にしなかったら、これが第三の正解である。この第一/第二/第三の正解をした場合のみ、安倍晋三は、対ロ外交をしてもよい資格試験に合格したと言える。  

 だが、対ロ外交の成功の秘訣を“幼稚園児の仲良しごっこ”だと思い込んでいる“スーパーお馬鹿”安倍晋三は、この三つの対ロシア外交のイロハを実行しておらず、そればかりか、逆ばかりをしたはずだ。秋田犬「ゆめ」の頭を撫で、キャビアやその他の料理を「おいしい」と言って褒めながら食べ、上機嫌になってプーチンと楽しく談笑したのは間違いない。  

 この安倍晋三の態度は、贔屓の旦那から高額の封筒を渡されて、嬉々として媚態を振り撒く売笑婦と瓜二つではないか。安倍晋三は、我が国の祖先から相続した、譲ることのできない先祖伝来の固有の領土を奪還するという、日本国の総理大臣という自己認識も自覚もない。今や、“プーチン犬”というより、安倍晋三は“プーチンの売笑婦”だ。

領土奪還交渉中に贈答品を受け取った安倍晋三は、総辞職すべき“収賄総理”  

 安倍は、対ロ外交としては決してしてならない、プーチンからの接待饗応=贈賄を感激して受けただけではない。贈答品=買収まで受け取る「収賄」行為を平然となしている。甘利大臣は、URへの斡旋収賄で大臣の椅子を失ったが、安倍の対ロ外交における収賄事件に比すれば、甘利大臣の政治失格なんぞは、とるに足りない。

 何故なら、安倍晋三は、国後・択捉島という祖国の固有の領土を侵略・不法占領のロシアから奪還する“非軍事の戦争=外交交渉”中に、決してしてはならない敵国から贈答品を受けとる、文字通りの収賄事件を犯したからだ。2014年9月21日、安倍の60歳の誕生日に、プーチンは、ロシア製の美しいティーセットと、メッセージカードを送った(177頁)。歓心の買収行為。

 これに対して安倍晋三は、「現在、北方領土奪還の交渉中であるので、受け取れません」と、返送していない。明らかに、刑法の対敵「外患の罪」の相当する犯罪行為である。斡旋収賄で逮捕された訳でない甘利大臣ですら辞任した。ならば、安倍晋三も、領土喪失に至る外患誘致の容疑において、総辞職すべきである。

 なお、プーチンの安倍へのカード・メッセージは、「貴方は今年、干支の一巡を迎える。国益と両国発展(=日本のロシア属国化)のために、新しい力(=日本国民を騙す能力)を身に着けることを願っている」。対日侵略軍事力を急速に高めているプーチンの、この歯の浮くような言葉からにじむ“売笑婦”安倍への蔑みは、さすがは、スターリンの再来的な外交力を誇るプーチンである。

 

【附記】 ここで引用した、NHKのジャーナリスト石川/岩田両名の記事「安倍・プーチン『秘密交渉』を明かす」(『文藝春秋』2016年1月号)は、初歩的な歴史事実に関し、日本国民なら決してしてはならない重大な誤りを犯している。次のようにさかさまに書いているからだ。糾弾的に訂正しておく。   

「2月7日は、1855年、日ロ通好(下田)条約を結び、北方四島の日本領有が確定した日だ」。

 何というトンデモない間違いか。下田での、プチャーチンと川路の交渉は、日本の領土・樺太全土への侵入ロシア人問題と“日露雑居の島”得撫(ウルップ)島の帰属をめぐってのもの。国後島択捉島の日本領など自明で交渉対象ではない。“蝦夷地”北海道の一部である歯舞・色丹は、プチャーチンは、雑談の言葉にすら挙げておらず、存在も知らない。  

 だから、歴史の教科書は、「下田条約は、日本領の樺太は日露雑居(共同主権)の地となり、得撫島はロシア領となった」と書いている。「北方四島」は、1956年以降、鳩山の対ロ外交大敗北によって発生した新語。  

 

蛇足;「北方領土の日」は、1981年1月、元社会党員だった自民党鈴木善幸総理が閣議決定した。私や(当時は今日のゼロと違って自民党国会議員には数十名もいた)真正の保守系議員たちは、「北方領土の日」として、日本が樺太の主権半分と得撫島を失った国恥記念日1855年2月7日を選択するのは対ロ外交交渉の全面敗北日を「記念日」にする転倒行為だから“絶対反対!”だと猛運動した。

 私やこれら自民党国会議員たちは、「記念日」は、北方領土(元来は「南樺太」等を含む言葉であることを知る国会議員が当時はまだかなりいた)ソ連軍が侵攻してここを占領し、「北方領土問題」が発生した歴史の通りの8月9日を「“臥薪嘗胆”記念日」とすべきだと主張した。だが、我々の強硬な要望に対し宮沢喜一官房長官は、「ロシアを刺激してはいけない」「ロシアが対日外交交渉で勝利した気分のいい日を選択した方が、ロシアは気分よく返還できる」と突っぱね、8月9日ではなく2月7日になった。

 この“何でも左翼”宮澤喜一の判断は、今も思い出しては怒りが収まらない。2月7日に「今日は、《北方領土の日》です」とのテレビ報道を聞く度に、「北方領土の日」をめぐって鈴木善幸宮沢喜一と闘って敗れた、まだ若かった頃の自分の無力さ非力さを愧じ、ただ忸怩たる思いが走る。

 

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