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中川八洋掲示板

世界の現状は、日本の国家安全保障の危機を加速しています。この急迫の時局において、刻々と変遷激しい国内外の事態を冷静に俯瞰できる力を与えてくれる、大容量の真正の知識こそ、いまの日本人に必要なものです。当ブログは、国際政治学者・中川八洋筑波大学名誉教授の個人ブログです。

丸山眞男の真赤な虚像を捏造する朝日新聞 ──朝日新聞の廃絶と丸山眞男排撃は、日本の存続の絶対条件(Ⅰ)

スターリン崇拝狂の丸山眞男

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 国民騙しのための、朝日新聞の虚報や偽情報宣伝は、現在もこれまでと変わらず、公然かつ堂々と行われている。従軍慰安婦嘘報道の謝罪など、本心とはほど遠い読者騙しの演技である。一時退却の策謀に過ぎない。

 反省などひとかけらもしない朝日新聞は、新たな“悪の対日偽情報宣伝媒体”として再出発すべく、朝日新聞を牛耳る共産党員と北朝鮮人の「反日極左」社員が一丸となって、新規のより洗練された擬装方法・騙しの方法の研究に余念が無い。つまり現在もなお、朝日新聞は、日本憎悪の毒性を倍増して再生することに一心不乱である。

 このことは、北朝鮮人でソ連中共の対日工作員だった共産革命家・土井たか子(本名は、李高順)を礼讃する巨大なヨイショ報道記事をとめどなく書き続けることや、ソ連軍を対日侵略させてソ連支配下の共産国・日本を創らんと知を絞った“赤い碩学丸山眞男について、さも「通常の政治学者」であったかに一八〇度逆に捏造した真赤な嘘記事(十月二十日付け)など、挙げるとキリが無い、読者騙しの報道記事の洪水が続いていることで明々白々だろう。

 以下、丸山眞男の真像の一端を、数回の連載で紹介する。この拙稿を熟読玩味してから読者はもう一度、この朝日新聞丸山眞男記事を精査的に読み直して欲しい。

中川八洋に、“第二のルカーチ”=“日本のマンハイム“を期待した丸山眞男

 恐縮だが私事から始める。私が政治学の直接指導を受けたのは全てスタンフォード大学の米国の政治学者からである。だが、一人だけ日本人学者がいた。丸山眞男である。丸山眞男は、一年間ほど私的・個人的な指導教官(「家庭教師」と称するのが実態に近い)であった。

 私は異様なベールに厚く包まれている丸山眞男の政治学作品を外科手術的に解剖したく、一方の丸山眞男は日本がソ連支配の東欧諸国(一九八九年までのポーランドハンガリーなど)と同じになった時の共産日本国の首相ソ連に反抗しない日本版ナジ・イムレ首相に私を育てるべく、まさに非対称な利害が一致して、両者は(秘密にしたわけではないが)秘密的な二人きりの師弟関係にあった。

 丸山眞男の座右の書の筆頭がルカーチ著『歴史と階級意識』とともにスターリン著『レーニン主義の諸問題』(注1)であること、丸山が自分が信仰するレーニン主義スターリン主義マルクスを一切使わずにマックス・ヴェーバーフランクフルト学派社会学で完全に置き換えられると直覚しその作業に成功したこと、知識社会学ルカーチマンハイムを日本共産革命後の共産日本国を運営する絶対指針的な教典としていたことなど、丸山眞男の赤い危険思想は、私の学術的な潜入諜報活動の一つであったこの師弟関係を通じて、手に取るように把握できた。

 マックス・ヴェーバーが、彼のマルクス心酔から産まれたレーニン的な共産主義者である事実は、日本では、学界の偽情報工作でほとんど隠され、さもイデオロギーなしの通常の学者かのような嘘ラベルが貼られている。

 が、丸山眞男大塚久雄の両名は、マックス・ヴェーバーを、レーニン崇拝のマルクス主義者だと正しく理解していた。ただ、大塚久雄は、マルクスエンゲルスの『資本論』をマックス・ヴェーバーに置き換えようとして、ドンキホーテが風車に向かって突進する滑稽な光景を再現するかのように、学問的には大失敗した。丸山眞男大塚久雄のIQの違いは、決定的に大きい。

 ともあれ、日本共産革命の丸山眞男思想の危険性を、丸山が死去した一九九六年当時、後世に遺してはならないと憂慮した知識人は、私のほかは林健太郎(東大文学部長、東大総長、参議院議員しかいなかった。華麗な文章で人たらしに長けた丸山眞男の危険な赤色共産革命思想から、日本を守るべく、林健太郎は私に『正しい丸山眞男論』を緊急に出版するよう激励した。一九九八年であった。

 一九九九年三月号となったが、『諸君』誌での林健太郎氏との対談(注2、対談時期は一九九八年十二月)は、私に「いつまで愚図愚図しているのか。早く丸山眞男論の本を出せ!」との催促であった。以来、丸十六年が経った。私は林健太郎の遺言を未だ履行していない。忸怩たる思いが頭をよぎる。

 林健太郎とは、一九四五年から一九六〇年にかけて十五年もかかって共産主義者から「反共」へとゆっくりと一八〇度転向した知識人。この転向の初期、丸山眞男ルカーチをめぐって論争しているし、「丸山眞男」批判における嚆矢的な知識人だった。

 たとえば、『世界』一九五〇年十月号の林論考「現代知識人の良心」は、丸山眞男だけをターゲットにした批判で、丸山の狡猾なレトリックを見事に抉っている。丸山は「日本を<西欧的な民主主義>に進化させるために、日本共産党批判をせずその協力を仰ぐべきだ」との詭弁を展開したが、林はそんなことをすればソ連軍の侵略で<人民民主主義>を強制された東欧諸国と同じになる」と、(当時日本の学界では大変な嫌がらせを受ける発言で、知識人の本物の良心と勇気なしではできない)常識で反駁した。そして末尾で「丸山氏の主張はやはりお座敷芸」と結んだ(注3)。

スターリンを父、フランクフルト学派ルカーチを母として産まれた丸山政治学

 丸山眞男の思想系譜は、デカルトを源流としてスターリンフランクフルト学派マンハイムに至るもので、一九三〇年代に東京帝大に在学した、日本の極左思想家の典型である。ただ、マルクス史観のごりごりの信奉者でありながら、マルクスエンゲルスの作品にはほとんど傾倒しなかった。不必要だと考えたようだ。

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 また、丸山眞男は、スターリン主義者であることを隠すことはなかった。例えば、フルシチョフスターリン批判(一九五六年、注4)に驚いた日本共産党は慌てて、スターリン崇拝でないかのごとく偽装工作をした。が、同じコミュニストでありながら、丸山眞男は傲然とスターリン支持を主張した(注5)

 丸山以外でスターリン崇拝を活字で発表した極左赤色知識人は、猪木正道久野収などわずかしかいないから、丸山のこの行動には、世間は驚愕をもって丸山を凝視した。極左革命勢力側における丸山の地位は、この行為において、確固として確立した。

 丸山のスターリン擁護論の一部を、紹介しておく。

スターリンは…(フルシチョフによれば)<初歩的な謙譲心さえ欠けていた>といわれるが果してそうか。スターリンがあれほど世界的大業を遂行した政治家として驚くほどの自己抑制能力を具えていたことを示す証拠は多々ある」(注5)。

 このような丸山の度の過ぎたスターリン崇拝は、実は丸山の度の過ぎたソ連崇拝と整合する。丸山眞男レーニンの創ったソ連こそ人類初の文明の精華であると信じていた。

 麻原彰晃オウム真理教を信仰するその信者の狂信性を批判する日本人は多いが、“ソ連は、人類救済の地上のパラダイス”だと狂妄する丸山眞男の狂信度に比すれば、可愛いものである。オウム真理教の信徒たちは、今も、公安調査庁の監視下にある。ならば、丸山眞男を最高の政治学者だと狂信する、カルト宗教状態の朝日新聞や多くの赤い大学教授たちに対しても、公安調査庁は危険団体・危険人士として監視すべきだろう。話を戻す。丸山は、ソ連を次のように考えた。

「文明を再建すべき価値体系が(レーニンが創った)ボルシェヴィズムソ連共産党以外の処に求められない事が明らかとなった。…レーニンのロシア革命のエトス…こそ、かつてのクリスト教の如く人類的な救済への新しい希望を与え、文明の神経中枢を蘇生せしめ、現代文化の頽廃と崩壊を更新する」(注6)。

 上記に述べた朝日新聞は、日本をスターリン直属の共産主義体制の国家に改造するぞとの、このような丸山眞男政治学の本当の核心については、一文字も書いていない。朝日新聞が、丸山眞男の偽りの虚像を捏造し、真赤な嘘ばかりの記事を垂れ流し、読者を赤化洗脳しようとしているのは、オウム真理教の洗脳手口と全く同じ手口。

丸山はなぜ福沢諭吉を論じたか ──学生誑かしの嘘つき達人だった丸山眞男

 上記の朝日新聞の記事には奇怪な創り話が、したり顔で書かれている。カルト宗教「丸山眞男教」の信者の一人・松沢弘陽北海道大学名誉教授、日本政治思想史)の馬鹿げた迷解説は、笑止千万の真赤な嘘。「福沢諭吉も、丸山眞男が生涯をかけた研究テーマだった」との朝日新聞の超デタラメ記述を援護して、昆虫と変わらぬ豆粒以下の超ミニサイズの赤い脳しかない松沢弘陽は、こう言っているからである。

「丸山は、研究は未完に終わったが、福沢に『古層』を突破する一つの可能性を考えていたのではないか」。

 丸山眞男は、福沢諭吉を“研究した”ことなど一度もない。丸山とは、日本の共産革命に役立つと考えた左翼色が完全ゼロの歴史上の人物を徹底的に活用する、悪質なレトリックの魔術師。この種の丸山の毒牙にかかった犠牲と言うか餌食と言うか、丸山に著作の根幹すべてを歪曲され改竄され被害者となった歴史上の人物たちが、荻生徂徠であり、本居宣長であり、福沢諭吉である。

 丸山真男が“研究”した日本の歴史上の人物はただ一人、安藤昌益しかいない。安藤著『統道真伝』にかかわる丸山真男の無数の誤読は、丸山の漢文読解力の貧困が原因であって、丸山の常習的な改竄意図から起きたものではない。

 丸山が福沢に言及した部分につき、具体的に説明しよう。丸山は、自著『忠誠と叛逆』で福沢諭吉を、アナーキスト大杉栄らと同列の“謀反論の哲学者”に仕立て上げている。丸山の手口は、西南の役に自刃した西郷南洲を惜しむ余り感情過多の追悼文を書いた福沢諭吉の『丁丑公論』の片言隻語を摘み喰いし、度がすぎる歪曲を加え、叛逆の哲学的思惟をしていたかに改竄したもの。

「福澤は伝統的忠誠観の…イデオロギー的役割を容赦なく暴露した。…福澤の謀反論の核心に逢着する。…『丁丑公論』における抵抗の精神の力説と、『学問のすすめ』や『文明論之概略』における<人民独立の気性>の要請とは、こうして福澤の立場(=謀反論)においては密接につながっていた」(注7)。

 丸山が『忠誠と叛逆』を発表したのは、安保騒動の一九六〇年。この安保騒動を一気に日本の共産革命にエスカレートさせようとした丸山は、「福沢諭吉すら、国家叛逆の謀反を考えていた」との真赤な嘘の創り話を学生に吹きこみ、彼らを国家叛逆の革命暴動に駆り立てることを考え、この煽動・洗脳のため『忠誠と叛逆』を書いた。

 国家への忠誠と愛国一路の生涯だった福沢諭吉は、自分の思想が、丸山眞男の手にかかって、これほどの大改竄をされたのを知れば、武士であるから丸山眞男を一刀両断に斬り殺したに違いない。丸山が死者を悪用するのは報復されないからで、丸山の非人間的な異常人格は尋常なレベルではない。

 さらに丸山は、サミュエル・スマイルズの自助(セルフ・ヘルプ)と同義である、福沢の「人民独立の気性」とか「独立自存」とかをもって、人民民主主義スターリン型の全体主義国家への革命を促す構想の用語だと牽強付会的な歪曲を平然となす。丸山の論考「福澤に於ける秩序と人間」(一九四三年)には、こうある。

「…秩序を単に外的所与として受取る人間から、秩序に能動的に参与する(=革命する)人間への転換は個人の主体的な契機としてのみ成就される。福澤の<独立自存>が何より個人的自主性を意味する…福澤は国民にどこまでも個人個人の自発的な決断を通じて国家の道を歩ませた…」(注8)。

 すなわち良心をもたない丸山眞男は、福沢諭吉は、個々の日本人が、ルソーの『社会契約論』が定義する「一般意思」を有しており、日本を共産国家に革命改造する行動に“一斉に&個々の意思”で立ち上がることを期待していたと、トンデモナイ創り話を嘯くのである。

 ともあれ、朝日新聞に登場する朝日新聞大好き擬似インテリは、松沢弘陽だけでなく、丸山眞男について真赤な嘘をつく、真赤なトンデモ大学教授ばかり。紙幅が足りなくなった。この朝日新聞丸山眞男報道の虚偽についての更なる追及は、次稿以降にする。(つづく)          

 

1、スターリン著『レーニン主義の諸問題 (1948年)』は、シベリアに拉致抑留した日本人を使って、満洲から押収した日本語の活字・印刷機を用い、モスクワで一九四八年に印刷され、密かに日本に搬入されて主要大学の図書館の書架に並んだ。私や丸山眞男の蔵書も、これである。

 なお、日本の大学の図書館は共産党系の司書に支配されており、大学として購入していない、ソ連から「密輸入」された本がたちどころに書架に並んでいる。日本はソ連(ロシア)の属国である。

2、林健太郎中川八洋丸山眞男ブームに苦言」『諸君』一九九九年三月号。 原タイトルは、「日本を危うくする危険思想家・丸山眞男の大ブームを憂慮する」であった。が、成蹊大学卒の編集長・立林昭彦は、林・中川が丸山ブームへの殲滅戦的な粉砕を決意しているのを知りながら、(一九九八年の)丸山眞男ブームの凄さにたじろぎ、負け犬的に尻尾を巻き、勝手にこの意味不明タイトルに変えた。

3、林健太郎「現代知識人の良心 ──丸山眞男氏に対する非批判的批判」『世界』一九五〇年十月号、一〇三頁。

4、フルシチョフフルシチョフ秘密報告「スターリン批判」』、講談社学術文庫

5、丸山眞男(フルシチョフの)スターリン批判の批判」『世界』一九五六年十一月号、一五二頁。

6、丸山眞男現代政治の思想と行動 (1964年)』、未来社、二一三~四頁。

7、丸山眞男忠誠と反逆―転形期日本の精神史的位相』、筑摩書房、五〇~七頁。

8、丸山眞男、『戦中と戦後の間―1936―1957』、みすず書房、一四五頁。

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