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中川八洋掲示板

世界の現状は、日本の国家安全保障の危機を加速しています。この急迫の時局において、刻々と変遷激しい国内外の事態を冷静に俯瞰できる力を与えてくれる、大容量の真正の知識こそ、いまの日本人に必要なものです。当ブログは、国際政治学者・中川八洋筑波大学名誉教授の個人ブログです。

歴史の偽造屋”西尾幹二の妄言狂史(Ⅳ)──ルソーの分裂病思考に酷似する、西尾を蝕む分裂症幻覚“

西尾幹二の妄言狂史

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 重度の分裂症の幻覚(妄想)と幻聴が人生だったジャン=ジャック・ルソー(一七一二~七八年)は、動物と人間の区別がつかなかった。そればかりか、動物こそ人間の理想だと考えた。動物の多くが(鳥類などを除けば)家族を形成しないことに気付き、「家族解体の社会こそユートピア」という狂気のイデオロギーをルソーは人類初に考案したが(注1)、群れはあっても家族のない哺乳動物と文明の社会を築いた人間の差異が識別できなかった分裂病の妄想思考が主因である。

 とりわけ、ルソーが人類の未来社会として観察した動物は猫であった。しかも、野良猫をもって、人類が理想とすべき人間像と考えた。だから、ルソーは、洗濯女と事実婚の)結婚をして五人の子供をもうけたが、生まれるとすぐに棄てた。

 五人も実子を捨て子にした理由は単純明快。ルソーは、野良猫の仔が元気にすくすくと育っているのを観察し、捨て子こそ無病息災に健康に育つ秘訣と考えたからである。また、野良猫の世界には医師も病院も薬もないことから、人類の社会から病院・薬・医者の抹殺を考え、「文明社会こそ人間から健康と幸福を剥奪する諸悪の根源」とするドグマを理論化した。それが、『人間不平等起源論』(一七五五年)のモチーフである。

 日本とは、ルソーの著作をありのままに読む者がほぼ存在しない、世界で唯一の異常なカルト宗教的なトンデモ国である。中学校・高校の教科書においてルソーについて徹底的に真赤な嘘を教えている狂気の国家、それが日本である。

 麻原彰晃がひきいるオウム真理教の教祖・信者が大量逮捕された時、多くの日本人はこんないかがわしい教理をどうして信じる日本人がいるのかと蔑視した。が、ルソーを「気持ちが悪い」程度の常識からでよいから嫌悪排斥もしない日本人とは、サティアンで洗脳されたオウム真理教の狂気の信者と何らの相違もない。まったく同類の狂信状態ではないか。

 ルソーを日本で正しく紹介したのは、明治時代では井上毅と加藤弘文のただ二人。大正・昭和時代にはゼロ。平成時代では、私の『正統の哲学 異端の思想』(一九九六年)だけである。私の後につづくルソー研究者は、“畸形の極左人士”西尾幹二を含めて、“スーパー極左”ばかりが蟠踞する日本の大学には、『正統の哲学 異端の思想』の出版から二十年が経ったが、ついに現れなかった。

 米国が世界で最も健全な国家なのは、(政治思想やフランス文学の大学教師たちを除き)ルソーを読むアメリカ人が、“建国以来、二百年間以上ゼロ”という絶対記録を保持する事実において証明されていよう。ルソーを唾棄し排撃しない者は、米国では「正常でない/精神異常者である」と同義である。米国民とは、世界で最も正しく哲学が読める、生まれつきの哲学正常国民もしくは哲学優等生。

 また、英国が米国に次ぎ健全な国だといえるが、それは、ルソー批判・糾弾の分厚い専門書が、エドマンド・バークの『フランス革命省察(一七九〇年)以来、数え切れないほど出版されている事実から即座に理解できよう。私と渡部昇一氏は、英国において出版されたルソー批判の無数の(多くは大著の)著作の中で、最も薄いブックレットを見つけ、翻訳出版した(注2)。

第一節 ルソーと西尾幹二に共通する分裂性妄想障害

 日本で、ルソーの狂気とマルクス・レーニン主義の原典である初歩的な事実すら、拒絶的に知られていない原因は、第一に、大正時代から師範学校においてルソーを大嘘「最高の教育学者」と触れ込みで徹底的に洗脳した、その成果である。

 師範学校の十五~二十歳の生徒は、フランス語などできないし、東京高等師範学校卒の赤い教師のウソ授業のままに、そう狂信し赤化された。戦後日本で、赤い教員たちが結成した日教組が猛威を振るって赤化教育を子供たちに振り撒いてきたが、それは大正・昭和前期の師範学校でのルソー洗脳教育の成果である歴史事実を忘れてはならない(注3)。

 日本人だけが世界唯一にルソーを一八〇度逆に転倒する原因の第二は、岩波書店と戦後の桑原武夫京都大学教授)の暗躍にあろう。桑原は、日本の全国の大学でのルソー研究やルソー教育を(人事での脅迫を駆使するなど)あこぎなやり方で「検閲」し「統制」に完全成功した。ルソーを歪曲の美化をせず、ありのままに読んだ通りに解説しようものなら大学から追放されるし、若手は大学のポストに就くことはできなかった。

 第三の原因は、ルソー主義者の幸徳秋水を生んだように、明治時代初期における中江兆民のルソー虚偽宣伝にある。これについては、説明は要しまい。

 「ルソー=偉大な哲学者/教育学の先駆者」という“毒ある逆さ神話”に呪縛された日本人を覚醒すべく、一人から始めようと、一九九〇年代の末、谷沢永一氏に『人間不平等起源論』を精読して欲しいと依頼したところ快く引き受けていただき、自著『妄想の人権 幻想の平等』(二〇〇一年、注4)に読後感を書いてくれた。しかし、日本で正しい客観的なルソー論は、それ以上広まることはなかった。

『人間不平等起源論』を紐解く

 ルソーが、『人間不平等起源論』で展開した内容は、次のようなもの。大学一年生レベルなら、誰でも読めばそうとしか読めないから、次の内容はすぐ納得できよう。『人間不平等起源論』の骨子は、次の通り。

  • A、「文明社会は不幸を招く社会であり、幸福のためには野蛮で未開な社会へと<進歩>しなくてはならない」。人間は、荒野の一匹狼ならぬ、“荒野の一匹蛇”のような生き方が、最も理想状態である。
  • B、“理想の人間社会”「野蛮で未開な社会」とは、①法秩序がない無法状態であること。②倫理道徳がないこと。③家族(夫婦制度)がなく、父子関係がなく、家産が存在しないこと。④病院と薬がないこと。⑤王様がいないこと(王制が破壊されること)。…。

  ③に関して、性的変質者であったルソーは(注5)、男が女をレイプもしくは発情において性交した後、妊娠した女が出産した子供を育てるか捨てるかするのが理想の男女関係である、男は自分の子供の出産や子育てに関与してはならず、そのような場から離れるべきだなどと、『人間不平等起源論』の中で長々と説明している(注6)。しかも、ルソー自身、この通りを有言実行で実践した。

西尾幹二著『GHQ焚書図書開封』は、ルソーと同じ分裂病の転倒ロジック

 歴史の偽造では日本一の西尾幹二の“世紀の有害図書”『GHQ焚書図書開封』も、とうとう第八巻になった。第九巻も近く刊行予定だと聞く。この第八巻の「まえがき」に、西尾の異常かつ奇怪な歴史観が記述されている。<狂気の西尾史観>である。

「戦後書かれたほとんどすべての歴史書は、…良心的でバランスのよくとれた学問的客観的叙述を目指した歴史書であっても、その執筆スタンスが半ば旧敵国の立場に立って書かれている」
「これはおかしい。それではなぜ日本人が戦争をせざるを得なかったのかがわからない。なぜ戦争をあえてわが身に引き受けたのかが伝わってこない。日本人の宿命感が感じられない」(注7)。

 この西尾の記述内容は何もかも一八〇度転倒し、事実が逆になっている。戦後日本で書かれた大学関係者の歴史書のほとんどは、共産党やロシア・中共の背後からの指示に逆らわないように、戦々恐々として、日本の共産革命や親中・親ロへの反日外交に誘導する方向での歪曲記述になっている。

 たとえば、近衛文麿山本五十六についても、日本の歴史学界では、その真像に迫ることはタブーであった。終戦と同時に直ちにソ連朝日新聞が創った虚像しか、許されなかった。

 私の『近衛文麿ルーズベルトPHP研究所や『山本五十六の大罪』弓立社が実際に現代史学界に大激震を起こしたのは、このタブーの一角であっても風穴を開けたからである。特に、『山本五十六の大罪』は、大津波のパニックを起こし、ある学会の活動は閉店状態になったし、対抗宣伝のため急ぎ映画まで製作されるという事態へと発展した。

 西尾幹二が正常でない一つは、彼が言う「旧敵国」が英米のみを指し、日本の「旧敵国」として国連ですら定義するソ連(ロシア)中共を排除してあげていることでもわかろう。西尾とは“ロシアの犬”“中共の犬”のスタンスに立ち、事実上のロシア人/中国共産党員になりきっている。西尾自身のこの偏向スタンスは、歴史を論じる以前の妄想性思考のためだろう。

 このためもあって、妄想で嘘歴史を綴る“狂気の人”西尾幹二の頭では、一九三七~四五年の大東亜戦争が遂行されている東アジアの交戦区域において、スターリンソ連毛沢東中共がぽっかりと空洞の白地になっている。つまり西尾は、大東亜戦争で、日本が戦争したのは、英米豪蘭支だけであって、ロシアとは戦争をしていないと妄想している。
 「日本の大東亜戦争とは、スターリンソ連毛沢東中国共産党の手先として、アジア全体を共産化することを戦争目的として、市場経済自由主義思想の英米をアジアから追放することだった」とするのが、正統な歴史学研究だろうし、歴史の真実である。これ以外で大東亜戦争を説明すれば、主要な歴史事実と顕著な齟齬をきたす。このカギカッコ内の歴史をもって最も合理的・妥当な歴史とみなすのが常識で良識だろう。

 上記引用文の西尾の不可解な言辞は、もっと重大な西尾の思惟の根幹を暴いている。

  1. 確定していく歴史の学問的作業が、歴史事実により忠実に即しているか、あらゆる歴史事実をより包括的に考察していて洩れのより少ないものになっているか、などの歴史学の根源的目的&規範を、西尾幹二は全面的に否定している。西尾は、「歴史とは正しいか正しくないかではない」「英米の大東亜戦争史と半分でも同じならば、仮に正しくとも、仮に真実であろうとも、歴史として認められない」と、まず主張している。簡単に言えば、「間違いだらけ嘘だらけでも、英米のと一八〇度逆の歴史こそが、日本人が書くべき歴史」だと、西尾は言っている。
  2. 次に、大東亜戦争の歴史は、日本人が英米と戦争をせざるを得なかった宿命を感じさせるものでなければならず、そのためには学問的・客観的であること(=より真実であること)は排除しなければならない、と西尾は言っている。これは、共産党系学者の現代史が、日本を共産革命に誘導するものでなくてはならないとの命令に基づいているのとまったく同じである。歴史研究は、政治目的の僕であれ!である。
  3. “歴史に真実は無用、歴史は英米の逆を書け!”は狂人の雄叫びにすぎないが、上記の1&2が意味することは、単に暴論・妄言で済ますわけにはいかない。西尾の心底に潜む反日の情念を明らかにするもので、日本国の国益なんか破壊してよい、いや日本国そのものを破壊して消滅させるべきだとの、日本国への究極の怨恨感情(亡国感情)を潜ませたレトリックだからである。別な表現をすれば、西尾は、「オレ様は、日本国の永遠の存続と繁栄など、絶対に許さないぞ」の祖国憎悪の感情において、「大東亜戦争を、日本国の存続・繁栄や領土保全などの日本の国益から考察する、健全な日本国民の歴史研究など絶対にぶっ壊してやる」との、妄執的に日本亡国を祈願する狂気が燃え盛っているからである。

 西尾の以上の1&2&3を、ルソーの『人間不平等起源論』と比較すると、両者が実に同じ妄想思考をしているのが判明する。

◆ルソーの論理展開は、次の通り。

①人類の進むべき方向の社会として、「文明の社会」の代わりに、その一八〇度逆の「野蛮・未開の社会」にすり替える(注8)。

②このすり替えのため、「文明の社会」を“人間を不幸にする社会”、「野蛮・未開の社会」を“人間を幸福にする社会”だと、狂気の転倒定義を読者が信仰すればよいではないかと、読者にそう狂信するのを要求する。

西尾幹二の論理展開は、次の通り。

①「歴史のより真実を探求する歴史研究」を、その一八〇度逆の「歴史に真実は不要だから、(存在しなかった)当時の一部の国民の感情を(存在した、それこそ全国民の感情だったと)小説的に創作することが、あるべき歴史研究」にすり替える。 

②このすり替えのため、「日本が主導的に対英米戦争を開戦した歴史事実」には目を瞑り、「米英の陰謀に騙されているのを知りつつ、日本の宿命だとあきらめ、この米英発の戦争に身を委ねる嘘歴史」を、読者自身が自己催眠し信仰すればいいではないかと、日本人に要求する。

 これほど異様な狂気の論理構造が同一なのは、ルソーと西尾幹二の両名がともに重度の分裂病における同病者同士だからである。

日本の現代史専門書は、スーパー偏向ばかり──学界の現状を転倒させる西尾幹二

 話が少し戻る。先に引用したが、西尾は、「戦後書かれたほとんどすべての歴史書は、…良心的でバランスのよくとれた学問的客観的叙述を目指した歴史書」だという。ベラボウの大嘘である。では、家永三郎の『太平洋戦争』岩波書店はそうなのか。細谷千博の『両大戦間の日本外交』岩波書店はそうなのか。五百旗頭真の『米国の日本占領政策』中央公論社はそうなのか。このほか、五百冊ほどの専門書を例示したいが、省略する。

 実態は、日本人学者が戦後書いたほとんどすべての歴史専門書は、(日本の共産革命に奉仕すべく)極度の偏向をもって歪曲と歴史事実のつまみ食いの作為で執筆されている。まさに、「バランス」がゼロ、「良心」が皆無が、日本の現代史学界の客観的な現実である。たまに麻田貞雄『両大戦間の日米関係』など、バランスと良心的な専門書に出会うことがあるが、このようなことは稀である。

 西尾幹二は、なぜ、日本の赤一色となった学界の現状を一八〇度逆にする真赤な嘘をつく必要があるのだろうか。言うまでもなく、西尾幹二も、「ブルータス、お前もか」で、実は、赤色歴史学界の実質仲間。共鳴しているのである。具体的に、西尾幹二を、現代史(外交史)代表として細谷千博と、表1で比較しておこう。

 なお、現代史とは、「政治史」「外交史」「軍事史」が主要な三つのサブ専門分野の、その総称である。蛇足だが、西尾幹二は、この三サブ分野の分類ができない。また、戦史と軍事史の区別もチンプンカンプン。西尾の、歴史学のイロハすら無知は、度がすぎている。

表1;“歴史の真実ゼロ”が共通する、西尾幹二共産党系学者

 

西尾

谷千博

思想本籍

民族系ニチェ主

党系コミュニスト

職業

評論家、煽

代外交史(国際関係史)の学者

方法

作)

方法

歪曲と造(粉)、自分の     知をフル活用

都合のよい史事のみ(「half-truthの手法」という)

軸視

マルクスニン主への強度の共鳴、反米/反日(日本亡国)

党史、反米/反日(日本国の共化)

 

精神医学所

分裂病の妄想思考と理障害

健常者

 

第二節 現実「日露二百三十年戦争」は不在とせよ、妄想「日米百年戦争」を信仰せよ──西尾幹二は、“歴史偽造教”の教祖

 市場ルートにある本だけの「没収」を、日本中の本の「焚書」だと嘘歴史を偽造する、没収と焚書の決定的な相違すら区別できない西尾幹二の狂気において、その歴史評論もまた狂気一色。西尾には、正常とか健常とかが無縁である。

 その上、何よりも、日本の国益とか日本国の存続とかの、日本国民がもつべき祖国護持への義務意識が溶解して不在である。西尾が大量に垂れ流す日本歴史は、日本を呪詛し憎悪する反日外国人の、せせら笑いながらデッチアゲル“架空かつ歪曲された日本歴史”。西尾は、在日ロシア人なのか、在日・北朝鮮人なのか。

 “真実不在、祖国(の国益不在”という<狂気の西尾史観>の一例として、まず『GHQ焚書図書開封』シリーズ第八巻の、西尾幹二著『日米百年戦争』を採り上げる。

ロシアの対日侵略を熱烈歓迎すべく書いた、“嘘八百の小説”『日米百年戦争

 “無意識のロシア工作員西尾幹二は、“嘘八百の小説”『日米百年戦争』に続く続編は、どれも同種のトンデモ本ばかりだろう。つまり、西尾は、“正しい歴史書”『ロシア対日侵略二百年史』の出版など万が一にもしまい。どうやらロシアこそは、西尾にとって、無意識であれ妄想であれ、彼の“生まれ故郷(home)”、“無謬の祖国(fatherland)”のようだ。

 西尾幹二の脳裏には、「天使ロシア、悪魔アメリカ」の宗教画のような構図が、妄想において、描かれている。西尾が、アメリカについては、あらん限りの歴史の偽造をして罵詈讒謗を投げかけるのは、狂信状態での悪魔祓いのカルト儀式。一方、ロシアに対しては(ロシアの対日悪魔性をあばく)客観的な歴史事実をすべて隠蔽してあげようと躍起である。

 西尾とは、“ロシア美化/讃歌教”の狂信的な信者。疑う余地がない。現に、日本全土がロシアに侵略され、日本国が地球上から消滅すること、それが西尾幹二有害図書GHQ焚書図書開封』シリーズを貫く基本モチーフとなっている。

 西尾幹二の『日米百年戦争』が、日本を破滅させる「反日」の有害な“歴史の偽造”本なのは、その第十一章が、ソ連満洲への対日侵略が迫っており大東亜戦争を急ぎ停戦・終結すべき一九四四年、戦争続行を日本人に煽動する目的の偽情報宣伝本『米国の世界侵略』(一九四四年五月刊)第一章を大称讃していることで、異論はなかろう。

西尾幹二は、「日本はソ連に占領されるべき」と主張した森嶋通夫の直弟子?

 実は、西尾の『日米百年戦争』は、森嶋通夫の「新<新軍備計画論>」(一九七九年、注1)を直系的に引き継ぐ、「ロシア対日侵略を熱烈歓迎せよ」に日本人を洗脳するための“スーパー反日の悪書”。

 そればかりか西尾幹二は『日米百年戦争』第十一章で、『米国の世界侵略』第一章が、日本を亡国に追い込んだソ連工作員コミュニスト白鳥敏夫共産党員・平野義太郎の二人が書いたことを知った上で、両名を“きわめて健全な日本の知識人”と逆さに紹介している。これほどあからさまなコミュニスト讃歌やソ連工作員美化は、共産党系の現代史学者でも(自分の思想本籍がバレルので)決してしない。西尾幹二とは、日本では共産党員系の現代史学者すら卒倒するほどの、前代未聞のスーパー極左である。

 一九四三年二月、独ソ戦の天王山スターリングラード戦は、ドイツの敗北となった。同年五月には、アフリカ戦線もドイツ/イタリアの敗北となった。一九四三年七月にはイタリア・ファッシスト党は解散し、九月には親英のバドリオ政権が樹立し、十月にはイタリアはドイツに宣戦した。この瞬間、虚妄の日独伊三国同盟は、自壊した。

 一方の太平洋戦線も、守りの「絶対国防圏」を設定せざるを得なかった一九四三年夏を境に、日本もまた敗色が濃くなった。

 一九四四年に入った日本の選択は、一日でも早く対米停戦講和の道を探るほかない戦況になっていた。その機会は、一九四四年七月~八月、サイパン/テニアン/グアムの三島が陥落した時だったろう。

 だが、日本は、東條英機を首相の座から引きずり降ろすだけでお茶を濁した。そうはいっても、日本国内では、ドイツが英国本土を占領することを前提に組み立てられた対英米の太平洋戦争である以上、一九四三年秋からは、静かに戦争終結の動きが出始めていた。

 “偽情報トンデモ本”『米国の世界戦略』とは、ソ連がドイツに勝利したあと直ちにその巨大戦力が極東にUターンしてくるから、日本としてはドイツ降伏より前に対英米降伏をする必要ありと考えるものが、政府部内でも宮中でも一般国民の間でも徐々に増えていた動きを粉砕するための、対日洗脳宣伝(プロパガンダ)本。

 つまり、政府・軍部を牛耳るソ連工作員コミュニストたちは、日本が一九四四年に対米講和をしないよう、戦争続行(継戦)をするよう、煽動・洗脳することを考え、多くの偽情報本を出版した。『米国の世界戦略』は、このひとつ。

西尾幹二の珍説「アメリカの民族主義」という抱腹絶倒

 ともあれ、この第一章第一節の執筆者は、党籍は終戦と同時に取得した日本共産党員の平野義太郎である。大東亜戦争の戦時中、日本共産党員のほとんどは、民族主義者を装って治安維持法をかいくぐるのが常道。平野も、そうであった。

 また、戦時中、平野は松岡洋右がつくった「太平洋協会」(一九三八年設立)の調査部長だったが、この「協会」を運営していたのはコミュニスト鶴見祐輔であった。平野と鶴見は親戚関係がある。

 平野はスターリンばかりか毛沢東にも傾倒しており、戦後は正式な日本共産党員なのに毛沢東コミュニストとして活動した。風見章と同じである。西尾は、平野の対日プロパガンダの文章を引用したあと、こう言う。

(「明白なる運命」という言葉は、)アメリカが自らを<神>の崇める民族主義な用語です。世界を征服しようというアメリカの意思を示す言葉として、一八〇〇年代の出てきた象徴的な言葉」(注2、三〇四~五頁)。
「アメリカ人の民族意識は…アメリカを<(神に)選ばれた民の国>とする考え方(は今も貫かれている)」(三〇九頁)。

 米国には、「民族主義 nationalism」なる概念もイデオロギーも存在しない。そればかりか、米国では「ナショナリズム」は、悪いイメージを持つ言葉で、排除する。米国では、「愛国者 patriot」が良い意味をもつ言葉。

 「安倍晋三は、ナショナリスト」と、米国の新聞テレビが報道するから、米国では、安倍はヒットラーのような悪い人物かに誤解される。nationalの単語も、一般的には、「全米的な」という意味で用いられることが多い。
米国に「民族」が不在である以上、米国に「民族主義」が不在。言うまでもなかろう。だが、“狂気の人”西尾は、アメリカに「民族」があると思っている。「米国の民族」とは何民族? 是非とも知りたいものだ。

 “赤色ロシア人”平野義太郎が、「ロシア民族」の固有思想を、「アメリカ国民」の思想だと、悪意のデッチアゲですり替えているのはいうまでもない。ロシアの対日侵略を隠蔽し、また日本をして米国との戦争を継続させる目的の偽情報宣伝である。

 さて、一般教養。ロシア民族には「世界征服」思想があり、それを「ロシア・メシアニズム(救世主思想)」という(注3)。哲学思想の分野では保守主義者であるドストエフスキーすら、対外政策観では強烈な「ロシア・メシアニズム」の信者でその世界征服思想が強烈である。拙著『地政学の論理』に少し触れているので、参照されたい(注4)。

 ロシア人男性の名に、「ウラジミール」が多いが、「ウラジミール」とは、まさしく「世界征服」という意味。だが米国には、自分の息子に「世界征服」と名付ける親はひとりもいない。

 ロシア・メシアニズムにおいて、ロシア人は、自らを「神に孕まれた民」と考えるが、アングロ・サクソンの英米には、そのような思想はひとかけらもない。信仰の自由を求めて新天地・アメリカ大陸に渡った「ピルグリム=ファーザース」(一六二〇年)などみても、明らかではないか。

 西尾幹二が拍手して賛同した、アメリカの「明白な運命 manifest destiny」とは「世界征服思想だ」との平野義太郎の嘘には卒倒する。米国のその用法は、英国の原義とはかなり異なって、西部の諸州を併合してゆく政策を正当化する「キャッチ・フレーズ」的なものでしかなかった(注5)。常識ではないか。平野は意識した嘘、西尾のは狂気からの嘘。ともに困ったものだ。

 選民思想といえば、誰しもユダヤ教徒とロシア民族を思い浮かべるのは、世界の常識。自分を「神」と考えた人物といえば、これまた誰でもすぐルソー、ロベスピエール、レーニンを思い浮かべる。

 カルト宗教の共産主義のその教祖レーニンの嫡系である毛沢東金日成ホーチミンらも、共産主義の独裁者すべてに共通するのだが、自らを「神」と思っていた。レーニン以下のこの四名は、今も、生きた状態のまま保存されて安置されている。黒魔教よりはるかに野蛮未開なカルト宗教の共産主義が政治を簒奪した“悪魔の全体主義体制(共産体制)”の指導者は、「神=不死」と崇められねばならないと、その信者コミュニストが狂信するからである。大東亜戦争中の平野義太郎は、レーニンやスターリンを「神」として崇拝していた、この種のカルト信者だった。

 マルクス・レーニン主義者ではない西尾幹二が、狂信的なレーニン/スターリン教徒の平野義太郎に無批判に共鳴するのは、なぜなのか。平野は、意識して、ロシアの選民思想を米国にすり替えるプロパガンダをしているが、なぜ、西尾はこれに賛同するのか。

 西尾とは、「反米」の主張はすべて、たとえ嘘偽りでも真実で正義と考えるほどの、異常な“反米教の狂徒”。西尾のこの論理障害は、対極にある嘘と真実とが対極ではなく、嘘と真実が連続し相互に交替する分裂病から発生している。ルソーが動物と人間が区別できなかったように、分裂病患者・西尾には、真偽の識別・判別・区別はできない。

 真偽が識別できない西尾幹二はまた、善悪の区別や犯罪者・無実の区別もできない。たとえば、ビン・ラーデンに三千名以上のアメリカ国民が殺害されて怒った米国を「要するに、アメリカはわがままなんです」という(三〇九頁)。ならば、「西尾幹二の一人息子が殺害され、西尾が怒った」場合、西尾幹二のファンは、「西尾幹二は、わがままなだけ。警察は、犯人を逮捕などすべきでない」と言わなければならない。

 ニーチェ主義とは、かくも怖ろしい反・人間の思想で、法的正義・不正義の境界が無い。ニーチェに傾倒した西尾に道徳の善悪とか法的正義・不正義とかが欠如するのは、脳梅毒によるニーチェの狂気(分裂病とほぼ同一)西尾幹二に強く伝染しているからである。

“ロシアの犬”西尾幹二は、ソ連発プロパンガンダの拡声器──ナチが日本に流布した『シオンの議定書』を今も信じる西尾の狂気

 ソ連工作員スターリン崇拝の平野義太郎と白鳥敏夫が書いた『米国の世界侵略』第一章にいたく感動し、全面的な賛同を表するということは、西尾幹二が、KGB第一総局のエージェントではないのに)実態的には完璧なソヴィエト・ロシアの工作員だということである。

 白鳥敏夫とは、昭和天皇が日本人とは認めたくないと蛇蝎のごとくお嫌い遊ばされた“最悪最凶のソ連人”。昭和天皇が、A級戦犯靖国合祀(一九七八年十月)に逆鱗され、以後、靖国神社へのご親拝を拒絶されたが、その中でも白鳥敏夫松岡洋右は、昭和天皇が特段にお怒りになられたワースト・ツー。両名が、日本をして対英米戦争へと追い込む、日独伊三国同盟日ソ中立条約の締結の張本人だからである。

 白鳥は教条的なスターリン崇拝主義者で、日独伊ソ四ヶ国同盟で世界を征服し世界を共産化するという構想の持ち主であった(注6)。全世界共産化にとって最大の障害は、ルーズベルト大統領が共産主義シンパであっても、国民全体が反共の米国。世界共産化を実現するには、どうしても米国を排除する必要があり、このために、日本人を「反米」に洗脳すべく、米国に関してあらん限りの中傷誹謗や罵詈讒謗のウソ情報を垂れ流した。

 『米国の世界侵略』第一章第二節とは、この意図で書かれ、嘘、嘘、嘘のオンパレード。通常の正常な日本国民がとても読めるものではない。しかし、西尾幹二は、わが意を得たりと興奮する。西尾幹二とは、実態的にはスターリン崇拝者。嘘が大好きな精神異常者。

 西尾が、“売国奴白鳥敏夫の真赤な嘘に感動した部分は、次の通り。

「アメリカ新帝国主義の張本人がルーズベルトで、今次(第二次世界)大戦の火付け役」
ユダヤ人の悪魔性を剔抉したドイツ」
ユダヤ人の世界制覇を完成せんとして今次戦争を企み、その陰謀の主役として選ばれたのがルーズベルト」(三一五頁)。

 二十世紀の世界史において「新帝国主義」が「スターリンソ連」を指すことは、小学生でもわかる世界史のイロハ的な基本事実。だが、“狂気の人”西尾幹二は、小学生レベルの国際政治も世界史もさっぱりわからない。

 全世界を植民地化し、その過程で共産主義を強制し、全世界を共産化していく第二次世界大戦後のソ連の世界支配・征服戦略は、誰でも知っていることではないか。東欧諸国やアフリカのアンゴラ/モザンビーク/エチオピアなどは、このソ連の餌食となった。一九七九年末にソ連がインド洋へと毒牙を伸ばさんとしてアフガニスタンに侵略したことによって、寛容な米国もついに反撃に出た(rolling-back)。十年後の一九八九年、アフガニスタンと東欧諸国がソ連の赤色植民地支配から独立を果した。続いて、アフリカのソ連植民地三ヶ国も、ソ連から独立した。

 その後、ソ連は、対外的に「七十年間の、侵略と収奪の国」という悪いイメージを一新する狙いもあって、共産党独裁体制をかなぐり棄ててKGB第二総局(ロシアのすべての官僚組織を弾圧的に統轄する最高官庁)が主導する旧ロシア帝国へと衣替え(回帰)した。それがキリスト生誕の日をわざわざ選んだ一九九一年十二月二十五日の、“皇帝なし旧ロシア”の復活である。プーチンもメドヴェージェフも、KGB第二総局官僚の出身。

 つまり、西尾幹二の頭では、ソ連工作員・白鳥が意図的な策謀で作為した、ソ連と米国との入れ替えが、意図なしで、そうなっている。同様に、スターリンルーズベルトが入れ替わっている。分裂病の妄想思考による。

流言飛語『シオンの議定書』を信じる西尾幹二は、オウム真理教の信徒と同質

 また、「ユダヤ人の世界制覇」など、浅原彰晃の教義「アルマゲドン」と同じく、真赤な創り話。偽書(forgery)シオンの議定書』に基づく流言飛語である(注7)。

 ドイツでは一九一九年頃から、ナチの御用学者ローゼンベルク(『二十世紀の神話』の著者)や、のちのナチ宣伝相ゲッペルスなどの煽動もあって、『シオンの議定書』はユダヤ教徒ジェノサイドを正当化する狂気のドグマと成長していく。日本でも、このナチ・ドイツの影響で、たとえば、一九三八年に『世界顚覆の大陰謀――ユダヤ議定書』などが邦訳出版されている。

 しかし、もともとは、十九世紀後半にフランスからロシアに流入した『シオン賢者の議定書プロトコル』が、一九〇五年、ロシア人ニルスに出版されて後、世界に広まった。日本でも、「ユダヤの陰謀」「フリーメイソンの陰謀」とか、「ルーズベルトユダヤ人」「ルーズベルトフリーメイソン」とかは、すべて『シオンの議定書』から派生した流言飛語。問題は、根も葉もないこんな低級な流言飛語が、大東亜戦争中、戦争遂行プロパガンダだからと、日本で知識人が使っても許されたことだろう。『米国の世界侵略』における“売国奴白鳥敏夫の記述は、この好例。

 だから大東亜戦争が終わった瞬間、こんなバカげた法螺話を使用する学者・知識人は、日本全国捜してもゼロとなった。だが、学者でもない知識人でもない“ごろつき売文業者”西尾幹二だけは、七十年が経った今も、日本中でただ一人、「使用する」ばかりか「信じている」。西尾幹二は、オウム真理教の信徒と同質の狂気が進行している。

三国同盟条約を読めない/読まない西尾幹二は、大東亜戦争を語ってよいのか

 祖国日本に叛逆し、日本をソ連の植民地にすることに邁進した“売国奴白鳥敏夫の、嘘八百の三国同盟正当化の詭弁など、戦後日本では、共産党系学者でも一顧だにしない。しかし、“英米を仮想敵国とした三国同盟条約”をまったく読んだこともない売文業者だからか、狂気の故か、西尾幹二は、またしても、白鳥の“狡猾な詭弁”三国同盟擁護論に首肯する。

 しかも西尾は、それを自著『日米百年戦争』で長々と引用しつつ讃美する始末(三一七~二二頁)。白鳥の詭弁は「日本と米英との利害は一致しないのだから、(米英を仮想敵国とする)三国同盟を締結せずとも、日米戦争はおきた」といいつつ、「三国同盟は太平洋の平和を保ち欧州の戦争をこの地に拡大させないため」と言う。

 日米の利害が一致しないのなら、そして太平洋の平和を望むなら、火に油を注ぐことをまず避けるのが外交の王道。それを逆さに、わざわざ「英米は敵だ」を世界に公言する三国同盟を締結する必要がどこにあるというのか。

 米国に対日戦争を準備せよと戦争を誘う危険行為、それが三国同盟であった。実際に、昭和天皇は、三国同盟が締結された日、皇居内の賢所に日米の戦争にエスカレートしませんようにと御参拝された。

 しかも、欧州大戦は、一九三九年九月一日のヒットラーポーランド侵攻で始まり、翌四〇年五月にはオランダ/ベルギーを占領し、さらにマジノ線を突破してフランスに侵攻した。六月にはパリが陥落し、七月にはヒットラーは、ロンドン空襲を開始した。

 この欧州大戦をアジア太平洋域に波及させたくないのなら、欧州の交戦国・交戦区域からの局外中立を宣言するのが国際法の定めである。一九四〇年九月末の三国同盟締結とは、日本が欧州大戦に参加することであった。欧州戦争をアジアの戦争とリンクさせるためだった。

 白鳥敏夫は外交官だから、このことは熟知している。すなわち、白鳥は、真赤な嘘だと自覚してアジ本『米国の世界侵略』を書いた。一方の西尾は、嘘をつくのが日常の異常な虚言癖者だから、白鳥の大嘘に感動し共振し、故に賛同したのである。

第三節 西尾幹二は、日本国の領土ゼロを祈る“究極の反日

 日本人の国際政治学は、あくまでも“日本の領土保全”という絶対指針において、その学問は展開されねばならない。祖先からお預かりして子孫に伝うべき“わが国の領土”を損傷することは、各世代のいかなる日本国民にも許されてはいない。

 大東亜戦争によって、日本は多くの領土を失った。よって、大東亜戦争を牽引した近衛文麿山本五十六、あるいは“第二共産党の党本部”に化していた帝国陸軍参謀本部に対して“売国奴国賊”として徹底糾弾することを忘れてならない。

 大東亜戦争を断罪せずに、わが国の存続は成り立ち得ない。現在に生きているわれわれ日本国民は、いずれ死を迎える。しかし、祖国・日本に、死はあってはならない。日本国は、国家として不死であらねばならない。永遠かつ悠久に存続していただけなければならない。

 日本にとって「友好国(友邦)」か「敵国・敵性国」とかの線引きが、ひとえに「日本国の領土保全に協力したか」それとも「その逆か」が基準となるのは、この故である。これ以外の物差しなど、何に一つ存在しない。

 そこで、日本の周辺国で、日本の領土を侵略した/侵略しようとする国と、逆のその保全に協力した国を峻別すれば表1の通りとなる。

表2;日本の「敵国」、日本の「友好国」、日本の「準・友好国」

日侵略国(日本の国)

日本の友好国(友邦)

友好)中立国

ロシア;得撫島、国後太、

英国

オランダ

国);竹

米国

 

二十一世の赤色支那中共);尖閣諸島

クリミア 

 

「三国干」のドイツ、ロシア、フランス

 

 

十三世のモンゴル;岐、九州北部 

 

 

(朝);日本任那

 

 

羅連;日本の半

 

 


※国家ではなく、個人だが、ハンガリー人「ベンゴロウ」ことベニョフスキーは、これに当たる(注1)。

 表1は、「反英」「反米」とは即、「反日」なのを、直ちに明らかにする。なぜなら、「反英」や「反米」の立場に立つことは、“日本の領土など無くなってもよい”“日本国など亡んでもよい”との考えることと同一であるのを一目瞭然に暴いているではないか。

 日本亡国を期待する/祈願することが“反日の極み”なのは、明白な真実。ならば、「反英/反米」は、“反日の極み”となる。異論はあるまい。

ペリー来航(一八五三年、浦賀ラクスマン来航(一七九二年、根室 

 西尾幹二とは、共産党ですら驚愕する、共産党以上の“反日のスーパー極左”。このことは、共産党には、国後・択捉島だけでなくクリル諸島千島列島の対ロ返還要求論があるように、我が国の領土問題に関する限りは、さほど狂った考えには立っていない。

 しかし、西尾幹二とは、“日本の領土などゼロであってよい”と考える、自国領土不在の狂人。極左共産党よりも「左」は事実。あえて論う必要もない。

 ところが未だに、西尾幹二が“反日のスーパー極左”だと観察できない、全盲の“クズ日本人の集団”が存在する。低級かつ下劣な「民族系」。多少面倒くさいとは思うが、少しばかし改めて西尾の脳内を解剖しておく。

 西尾幹二の頭には、日本国民ならば考察から除外することのできない “日本の絶対的な条件”が消滅している。脳内が腐敗して(腐った後に乾いたピーマンの内部に似る)空洞化しているためである。

 具体的に言えば、日本国の領土保全という国家の絶対要件が、西尾の頭の中にはひとかけらもない。それは、歴史学的に言えばロシアの対日侵略史省察となり、国防学(国家安全保障学)的に言えば対露防衛をどうするかの問題となる。だが西尾には、この歴史知見とこの国防知見とが、ぽっかりと脳裏から消滅してまったくのゼロ。西尾幹二とは、まさしく、毒を撒き散らす日本国を毀損する最危険な粗大ゴミ日本人である。

 「ロシアの日本領土侵略(蚕食)からどう日本国の領土を守るか」という、日本国民の最小限の義務意識がすっかり消えて皆無の西尾とは、現実にも、無責任な在日外国人になりきっている。だから、“反日の巨魁”西尾幹二は、「反日」コリアン/北朝鮮人ばかりに周辺を取り囲まれて、日本を毀損する嘘歴史づくりに勤しむ。

 ひとつの好例が、西尾の『日米百年戦争』。それは、一九六〇年の安保騒動時の、ソ連中共が背後で操った)共産党員や北朝鮮社会党の主力)の絶叫プロパガンダ「ヤンキー・ゴー・ホーム」の赤い狂気が視点。

 西尾は、「ペリー来航」を「侵略だった」(注2、一〇八頁、一一三頁ほか)と難詰する。だが、国際政治を学問的に考察したいのであれば、あくまでも“結果”と“相対化”が評価の基本。評価の物差しを、研究対象国でご都合よく恣意的にクルクルと変更すれば、西尾幹二のように“噴飯物歴史小説”にしかならない。

 「侵略的か、否か」は、「実際に領土を強奪したか、否か」が基準である。ロシアと比較すれば、「米国は、ペリー来航以来、一度も日本を侵略したことがなかった」。つまり、友邦である。

 一方のロシアは、対照的。「一七七〇年代から二百四十年間、日本を侵略し続けた侵略国」とするのが、歴史事実に従った客観的な歴史記述。これ以外は、学問とは言わず、アジプロ(煽動宣伝)という。西尾幹二は“狂気のアジプロ屋”で、六流学者ですらない。表2を参照されたい。

表3;領土侵略をしない米国、領土侵略しかしないロシア

 

ペリ来航

ラックスマンからプチャチン来航まで

1853

1778年、ロシア船通商(=侵略の前段)要求。

1786年、撫島にて日露遭遇(最上)。

1793年、ラクスマン特使、根室来航。

目的

通商のための港要求(1854年、神奈川条)。 

捉、国後、北海道、の侵略占

日本人・財産収奪

いずれも全くなし。

18067年、レザノフの北海道寇掠。

1811年、ゴロウニン国後寇掠。

全くなし。                                     

プチャチン川路聖謨すのに成功し非事的に撫島取しを「共同主居)の地」とする(18542月、下田条)。

日本の国益

日本に、タイムリな「」中止をさせた。

日本固有の土がその後一して、ロシアにわれける行の立。

 

表4;日本国有の領土「得撫島択捉島国後島樺太」の基本歴史

年月

主要事項

1786

最上撫島

1786

林子平、『三国図説』で、ロ防を力す。 

1798

近藤重に「大日本」の柱建立

1801

富山元十郎、撫島に「天地久大日本七属」の柱建立。このときのロシア人入植者は十七名。一八四年、日本の退去命令で全退去(一的か?)。                                     

1808

会津藩兵八百名、の久春古丹に兵。

1809

間宮間宮海峡を世界初に発見は大きでない。

1810

幕府、ロシア船(船)防御令を令す。、走水、城ヶ崎、富津、竹、洲崎にロ防台をく。

1854

クリミヤ中、英艦隊撫島ロシア兵全逃亡。「撫島はロシア」を定めた下田条は、の愚行


 後述するが、米国のスワード国務長官は、日本領土を防衛に協力した“日本国の恩人”である。なぜなら、スワードが、一八六七年、ロシアからアリューシャン列島とアラスカを購入したことが、ロシアの対日侵略基地のひとつダッチ・ハーバー(ウスラスカ島)を閉鎖させたからである。

 ロシアの対日侵略に敢然と日本側の同盟国として日本防衛を完遂した米国大統領は、テオドア・ルーズベルト(一九〇四~五年の日露戦争ロナルド・レーガン(ロシアは、一九八〇年代、アフガニスタンに続いて北海道侵攻を予定)がいるが、第三番目として無意識の日本防衛をなしたウィリアム・スワード国務長官(W.Seward 一八六一~九年)に対し、日本国民は感謝を忘れてはならない。

 具体的には、レザノフは、ウスラスカ島で、部下のフヴォストフらに樺太・南渓(大泊)を武力攻撃し日本人拉致・財貨掠奪を命令した(一八〇六年)。彼らは実際に、この命令に従い、同年十月、軍艦ユノナ号にて急襲した。大泊に貯蔵された日本のコメ六百俵・鍋釜などを奪い、網や船は焼きつくした。焼かれた船は、圖合船七艘、三半船二艘、五十石番一艘である。拉致された日本人は、富五郎・酉蔵・福松・原七の四名。

 フヴォストフらは、一八〇七年春、今度はペテロパブロフスクカムチャッカ半島から軍艦二隻で出港し、まず択捉島を襲撃した。ここで、六名の日本人が拉致された。このとき、紗那で、最初の日露戦争が勃発した(四月二十九日)津軽・南部両藩の二百名の兵員(多くは武士を擬装した人夫で戦闘力がない)は、負けて国後島へと敗退した。この中に、間宮林蔵もいた(注3)。

 その後、樺太の南渓を再び襲った。そればかりか、北海道の利尻島や野寒布岬稚内まで襲った。ロシアの開港要求とか貿易要求とかは、略奪と領土侵略と同義。レザノフの暴虐な寇掠に懲りて、日本は会津藩を中心にして樺太を重点に実数三千名の兵力を樺太・北海道・国後・択捉島防衛に派兵した(一八〇七~八年)

 ペリーの来航とは異なり、来寇である。しかし、西尾幹二は、体は醜い日本人(「倭人」)でも頭の中は“悪のロシア人”。故に、隣国ロシアの対日蛮行について一行も一語も書かない。

 「ペリー来航」と「レザノフ来寇/プチャーチン騙し外交」とを比較せず、後者を歴史に存在しなかったと抹殺する西尾幹二とは、同様に、戦後の戦勝国の対日占領地の返還に関する米国とロシアの、一八〇度逆の相違についても、後者の対日侵略続行を不問とする。西尾は、日本の領土すべてがロシア領になって、日本が亡国するのを、実は心底から願っている。もしそうでないなら、西尾の世界地図では、精神障害から、マジックショーのごとくに、ロシアが白地の“ロシアが消えた”ことになっている。


表5;占領地をすべて返還した米国、占領地を侵略し続けるロシア

米国

ロシア

奄美諸島──1953年返還。

国後・択捉島、歯舞・色丹 ── 侵略中(1945年~)。

小笠原諸島──1968年返還。 

千島列島(=「クリル諸島」、得撫島とその以北の小島18島を指す) ── 侵略中(1945年~)。ポツダム宣言では日本領。日露間では国際法上、明確な日本領

沖縄諸島──1972年返還。 

南樺太 ── 準・侵略中(1945年~)。ポツダム宣言受諾で日本は「放棄」。が、帰属未定の無主の地。日ロ間では日本領と解される。

戦争中の戦意高揚の煽動本が、国際政治学の専門書だって?

 西尾は、『米英の東亜制覇政策』を、「かなりレベルの高い本」「詳細な資料と緻密な分析に基づいて当時の英米を微細に見ています」(一〇七頁)と絶賛する。西尾の頭は、これほどオカシク、正常ではない。

 『米英の東亜制覇政策』は、一九四三年十二月刊。日本の政府高官や宮中内で対米戦争停戦・講和論が芽生えたのに対抗し、厭戦ムードが国内に噴出しないよう、一九三七年からすでに六年半の戦争に疲れきった日本国民に対し、戦争継続に洗脳し戦意高揚のために書いた対国民プロパガンダ本。一九四四年以降の戦争継続が、日本の都市を廃墟にし無辜の民を無益に殺戮することになったように、戦争続の宣伝本など、日本の国益を毀損した“悪魔の「反日」書籍”ではないか。

 しかも、その内容は平凡で、レベルは度がすぎた粗雑きわめたもの。こんな低いレベルの本を「高い」とか「緻密な分析」とか言うのは、西尾の歴史知見が小学校五年生以下なのを露呈した。

 しかも、大東亜戦争中の出版物は厳重な「検閲」下にあり、同盟国ナチ・ドイツや中立国であったスターリンの赤色ロシアについて、真実を語ることはいっさい禁止されていた。東條英機は、東京憲兵隊を駆使した言論統制情報統制にはGHQの千倍も万倍も厳しかった。「近衛上奏文」(一九四五年一月)を代筆した吉田茂ですら、この「上奏文」の記述内容が捜査の対象となり逮捕された。

 よって、戦争中の戦争昂揚出版物を、“平時の学問の書”として扱うことなど、常識ある知識人は決してしない。しかし、重度の分裂病による時間軸喪失の西尾幹二は、現在の「二〇一三年」が七十年前の「一九四一~四五年」と混淆し一緒になっており区別できない。「対英米戦争中」と「(戦争でない)平時」とが混淆している。

 さらに、西尾が、スターリンソ連ヒットラー・ドイツ批判とか言及が「検閲」で禁止されていた一九四〇年秋から四五年八月までの日本の出版物がいたくお気に入り。理由は、ドイツとロシアが世界地図から消えて白地になっている西尾幹二の頭と、この「検閲」に完全一致するからである。

“日本国の救世主”アメリカ国務長官スワードが、日本にとって帝国主義

 一九七八年頃、ソ連の核弾頭弾道ミサイルSS-20と核爆弾搭載バックファイヤー爆撃機の脅威に、欧州と日本はパニックに陥った。いずれも日欧を核攻撃しても、米国には届かず、米国を核戦争から安全圏内に置く核兵器で、ソ連は米欧同盟分断、日米同盟分断の特効兵器だと自画自賛していた。

 一九七九年末のソ連アフガニスタン侵略は、日欧をSS-20とバックファイヤーで押さえ込んだ軍事的優位(superiority)の軍事態勢(military posture)なしには、決行されていない。

 私が、「スワード国務長官、有難う!!」と、ふとスワードを思い出したのは、まさに、SS-20の脅威たけなわの一九七八年であった。なぜなら、もし、アラスカがロシア領土であったら、ここにSS-20とバックファイヤーが展開され、ワシントンとニューヨークを核攻撃しても、日欧が米国から蚊帳の外に置くことができ、これによっても、日米、米欧の分断ができる。

 ソ連(ロシア)の核戦力の絶対優位に対して、これを抑止するのは、日米欧が運命共同体として一蓮托生にソ連の隔壁の標的になることであって、そのときは、ソ連はたじろぎ自制するしかないからだ。

 一エーカーあたり二セントでアラスカを帝政ロシアからスワード国務長官が買ったとき、米国民は「スワードの冷蔵庫」だと揶揄した。クリミヤ戦争で英仏トルコ連合軍に敗北したロシアは、再度トルコに侵攻する軍費として、金に窮し、アラスカを手離した。「一八六七年に、百年後の一九七八年のSS-20/バックファイヤーの脅威除去手段を予見できた」とも言えるから、スワードの先見力・未来洞察の炯眼には感動せざるを得ない。

 しかし西尾は、「反日」人士として、『日米百年戦争』で、“日本の救世主”スワードにミソクソな讒謗を投げかけている。“歴史の佐村河内守(=ペテン師)西尾幹二の記述は、知性あるものには嘔吐を催すものだから、引用するのは気が重いが、次の通り。

「スワードが国務長官をつとめていた時、アメリカの(世界)覇権意志は活動を始めていた」
「スワードが国務長官時代のアメリカ南北戦争とは…対フィリッピン戦争、対日戦争の原型ではないのか」
「アメリカの覇権意志は、すでに(スワード国務長官の)十九世紀の半ばに原点があった」(三一~五〇頁)

 西尾幹二が無学無教養だからか、それとも精神の病から矛盾の言辞が常態だからなのか、これについては脇に置くが、「米国の人種差別」にこだわることでは、西尾幹二の異常性はつとに有名。ならば、米国きっての黒人奴隷解放論者スワードこそ、西尾が大称讃すべき人物のはず。

 リンカーン大統領は、南部の大地主への憎悪とその被護の下で苦労なく生きている黒人奴隷への憎悪が基調にあって、黒人を奴隷から解放してスラム等での乞食にしたい/もっと貧しくしたいとの秘めた情動において黒人奴隷解放を推進した。一方、リンカーンを支えたスワードは、心底からの奴隷解放論者で、よって暗殺未遂にも遭遇している。スワードは、三十年先、五十年先の米国の内政・外交を読めた「不世出の軍師」だった。

 西尾幹二は、「ハートランド」のロシアにユーラシア大陸を覇権させたい、日本をその属国で消滅させたいという、ハートランド世界覇権を願望する狂気の人。その思想は、ナチ・ドイツの御用学者ハウスホッファーの係累と考えてよかろう。

 つまり、分裂病もこれあって、西尾の頭では、妄想“神に孕まれた民”に発する覇権主義イデオロギーのロシアと、覇権思想の全くない(強烈な経済発展願望と「法の支配」の世界化の義務意識をイデオロギーとする)米国とが、入れ替わっているとも言える。

 「法の支配」は、英国のコーク卿が大成したもの。米国憲法がコークに従って起草されているように、コークの「法の支配」を大義として建国された新生国家が米国である。「法の支配」思想は、「英国発祥、米国実践」のアングロ・サクソン特有のもので、彼ら無くして、今日の“世界の平和=法秩序”も瞬時に無法化して崩壊する。
そして何よりも、この「法の支配」と米国のグローバル軍事力とが複合してユーラシア大陸に秩序をもたらしているのである。米国のモンロー主義は人類を不幸にする(世界平和を自壊に導く)。一方、米国の“世界の警察官”意識グローバリズムこそ人類の幸福の基盤(世界平和の基盤)である。

 このことを喝破して理論化したのが、オランダ出身のスパイクマン博士で(注4)、その著『平和の地理学』『世界政治における米国の戦略』(注5)こそ、日本外交の羅針盤だろう。このことは、拙著『地政学の論理』で詳述している(注6)。この学的な真理に沿えば、米国のハワイ併合(一八九七年六月、批准は翌年)フィリッピン植民地化は(一八九八年、注7)、日本の国家安全保障に絶大な貢献をなした。

 米国が太平洋国家となった礎を牽引したアラスカ買収のスワード国務長官とハワイ併合を決行したマッキンリー大統領の両名に、日本の国家の永続と繁栄は、大きく負っている。「有難うスワード、有難うマッキンリー」。  (つづく)

 

関連エントリ

西尾幹二の妄言狂史シリーズ

 


第一節
1、「家族解体」の本格的な理論書であるエンゲルス家族・私有財産・国家の起源』が、ルソーが人類に遺した負の遺産である“悪魔の書”『人間不平等起原論』(一七五五年)の盗用作品であるように、ルソーは、マルクス/エンゲルスに丸呑みで継承され、その後レーニンの頭の中に奔流となって流れ込んでいく。

2、渡部昇一監訳『絵解き ルソーの哲学―社会を毒する呪詛の思想』、PHP研究所、二〇〇二年。

3、『日韓大討論』で西尾は、「アメリカ占領軍と(日本の)マルクス主義者が手を組んで、日教組の影響で、一方的な教育がなされました」(四一頁)と書いている。西尾らしい歴史の偽造で真赤な創り話。GHQは、日本の教育界でのマルクス主義教育つぶしに手を焼いたのである。戦後の、赤い日教組の大暴走は、大正時代からの師範学校等でのルソー/デューイを刷り込まれた成果。大東亜戦争こそは、この赤く染まっていた日本の学校教師をさらにマルクス/スターリンで究極の赤色革命戦士に改造した成果である。

4、谷沢永一「新しい公民教科書」を考える 妄想の人権・幻想の平等』、ビジネス社、二〇〇一年、二〇五~一七頁。

5、自伝小説『告白』でルソー自身が告白している。ただ、日本語訳は、どれも、肝心のひどい性的変質を示す箇所を訳さないか、“ぼかし訳”で誤魔化している。原文で読むこと。

6、岩波文庫本で言えば、六〇~八〇頁を読むといい。

7、西尾幹二GHQ焚書図書開封8 日米百年戦争 ~ペリー来航からワシントン会議~』、徳間書店、六~七頁。

8、十八世紀半ば、英仏では、「文明の社会がなぜ形成されてきたか」の研究が盛んで、デーヴィット・ヒュームの『文明の社会論』(一七五二年)は有名。なお、岩波文庫は、この翻訳タイトルを『市民の国について』と意図的な誤訳をしている。当時の英語civilとはcivilizedと同義だから、「市民の」は間違いで「文明の」と正しく訳すべき。このほか、アダム・ファーガソン『文明社会の歴史』(一七六七年)などがある。マンドヴィルの『蜂の寓話』(一七一四年)は、これらの嚆矢だろう。ルソーが『人間不平等起源論』で文明社会論を展開したのは、このように、当時流行のテーマだったからである。

 

第二節
1、森嶋通夫の論考は、『文藝春秋』一九七九年七月号&十月号。森嶋は、モスクワと緊密な通謀関係をもつ、ソ連の対日偽情報操作工作員。一九七九年十二月末のソ連アフガニスタン侵略の直前、この侵略で日本が「反ソ」にならぬよう、事前の対日工作を担当した。なお、文藝春秋社には、森嶋通夫とこの論考を策謀した社員をはじめ、ソ連工作員がかなりの数になる。いずれ実名を、公表する予定である。文藝春秋社に巣喰う共産党員は、半藤一利だけではない。

2、西尾幹二『日米百年戦争』、徳間書店。頁数は本文。

3、多くの研究書や解説書がある。入門書として、高野雅之『ロシア思想史―メシアニズムの系譜』を参照のこと。

4、中川八洋地政学の論理―拡大するハートランドと日本の戦略』、徳間書店、三四三~五一頁。

5、manifest destinyの意味は、英国と米国ではかなり異なる。米国の用法は、一八四五年以降で、テキサス州オレゴン州ニューメキシコ州の併合正当化の「理念」として使われたのが最初である。その後は、カリフォルニア州アラスカ州、ハワイの併合を進めるときに使用されている。

6、白鳥敏夫の日ソ独伊四ヶ国同盟については、三宅正樹『スターリン、ヒトラーと日ソ独伊連合構想』、朝日新聞社、七八~八〇頁などが参考になろう。

7、研究書は多いが、ノーマン・コーン『シオン賢者の議定書―ユダヤ人世界征服陰謀の神話』、ダイナミック・セラーズ、を紹介しておこう。

第三節
1、沼田次郎編訳『ベニョフスキー航海記』、東洋文庫平凡社

2、西尾幹二GHQ焚書図書開封8 日米百年戦争 ~ペリー来航からワシントン会議~』、徳間書店。頁数は本文。

3、西鶴定嘉『樺太史の栞』、樺太叢書第六巻、ほかを参照した。なお、コミュニストで“ロシア工作員”洞富雄の著『間宮林蔵吉川弘文館は歴史事実の偽造や歪曲が多く、注意すること。同様に、北朝鮮人で“ロシア工作員”和田春樹の著『開国―日露国境交渉NHKブックスも歪曲満載である。

4、ロシアの世界制覇の障害になるため、スターリンにより毒を盛られ殺された?

5、スパイクマン著『世界政治における米国の戦略 America's Strategy in World Politics: the United States and the Balance of Power』(一九四二年)の翻訳出版については、準備終了。出版社を募りたい。

6、中川八洋地政学の論理―拡大するハートランドと日本の戦略』第二章、徳間書店

7、英国と異なり米国は、植民地は対外政策として肌が合わず、ほどなくフィリッピンを独立させることにした。一九三四年、その法律が上院を通過した。一九三五年にはフィリッピン憲法が制定され自治共和国となった。主権ある完全独立は一九四六年七月四日と定まった。一九四一年十二月からの日本の対フィリッピン侵攻が、米国との正当な戦争ではなく、「フィリッピン国への侵略」と解されるのは、この理由による。   

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