中川八洋掲示板

世界の現状は、日本の国家安全保障の危機を加速しています。この急迫の時局において、刻々と変遷激しい国内外の事態を冷静に俯瞰できる力を与えてくれる、大容量の真正の知識こそ、いまの日本人に必要なものです。当ブログは、国際政治学者・中川八洋筑波大学名誉教授の個人ブログです。

プーチンに北方領土を貢いだ“悪魔以上の売国奴”安倍晋三は、5月1日に内閣総辞職せよ!──日本を安倍晋三の憲法大改悪から救った「森友」「加計」醜聞

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 政治はしばしば予期せぬ展開を見せる。詐欺師・籠池泰典の「八億円スキャンダル(醜聞)事件」が、安倍晋三の血迷った“反・国防の極致”憲法第九条改悪を阻止して、日本国の国防が最悪事態になるのを回避するのに貢献することなど、現に、この三月まで誰も予想していなかった。

 “神の見えない手”が、詐欺師・籠池を通じて、「日本は国家にあらず、日本など侵略されて滅んでしまえ」(備考)と定めた憲法第九条第二項を“存続させておいて構わない、問題なき憲法条文”だと、国民を騙し国民に国民投票で)この合意を強制せんとした、“反日の悪魔”安倍晋三の狂気的な憲法改悪をブッ飛ばしてくれた。それにしても、愛国心ある日本国民が、詐欺師・籠池泰典に「日本を救ってくれて有難う」と言わねばならないとは、何という皮肉であることか。「“見えない手”を持つ神様は、悪戯(いたずら)が殊のほか大好きでいらっしゃる」と、嘆息するほかない。

(備考)GHQ占領中は、主権喪失の日本に代わり日本の国防をGHQが担うので、実態でも国際法的にも第二項はなんら問題がない。だが、主権回復の1952年4月末以降、第二項は「」の記述内容に大変貌する。

国防軍設置と第九条第二項削除を拒絶した安倍晋三の狂気を阻止しない日本会議

 安倍晋三は、稀代の大嘘つき。三歳程度の幼児性が人格を形成しているので、自らが発した言葉には責任が発生するとは自覚できない。要は、信義という倫理性が安倍晋三の人格には根底から欠如している。信義や誠実の倫理欠如が、“選挙芸人”安倍晋三の虚言病を発症させている。

 具体的には、安倍は2012年暮れの総選挙で、「戦後レジームの脱却」を声高に叫んで勝利した。「戦後レジームの脱却」と言えば、岸信介から耳にタコができるぐらいに聞かされたのだから、“憲法第九条第二項を削除し、代わりに『国防軍の設置』を条文とする”事なのを、安倍晋三は百も承知。  

 ということは、安倍晋三は、政権奪取時の筆頭公約である“憲法第九条第二項を削除し、代わりに『国防軍の設置』を条文とする憲法改正”を意味する「戦後レジームの脱却」をポイ捨てしたことになる。そして、この筆頭公約ポイ捨てに替えて、あろうことか安倍晋三は“第二項を残置し、自衛隊国防軍昇格をさせない” 「戦後レジームの温存・継続」を2017年5月から主張し始めた。この安倍晋三の対極にぶれる二枚舌は、「大嘘つきめ!」の糾弾などで済ますわけにはいかない。日本の国家存亡がかかっているからだ。

(備考) 憲法第九条第二項「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない」。  

 それにつけても、日本会議の異常な大迷走とデタラメは、益々ひどくなっている。“民族系運動のボス”日本会議は、安倍の十八番スローガン「戦後レジームの脱却」に痺れて、過去五年以上も、安倍晋三ブームを熱狂的に牽引してきた。それならば、安倍晋三の「戦後レジームの脱却」ポイ捨てに対しては怒りを爆発させるべきではないか。だが、日本会議は、安倍の憲法第九条二項堅持という“最凶の戦後レジーム継続・永遠化”を支持して、前言とは真逆に、「戦後レジームの脱却に反対する」を旗幟鮮明にしたのである。

 安倍晋三の“究極の反日憲法大改悪を支持した、逆走の事実において、日本会議とは、愛国心を偽装表示して利権に生きる“二十万人の詐欺師やごろつきが集まるクズ人間集団”だと、自らの本性を暴露したことになる。“恐喝常習の暴力団椛島有三(事務総長、高卒)が率いているのだから、今般の日本会議の正体が暴露されても、驚くものは何もないけれど。

 本物の愛国心は、高級な知見と高度な知性と高貴な倫理性が伴っていなければ培われることはない。このような真正の愛国心を具有する真正の日本人なら、朝鮮人売笑婦の不潔感が漂う“日本会議お抱えのエロス売婆”櫻井よし子の、安倍晋三に媚びを売るだけの無学無教養な有害雑談に耳を傾けることなどしない。愛国心ある日本人は、櫻井よし子の有害雑談で自らの見識と倫理を腐食させる自傷行動など決して選択しないからだ。安倍晋三の近づく退陣・内閣総辞職に連座=「殉死」して、日本会議もまた自らを解体・解散させる決断をすべき時が来た。

憲法第一条に「天皇は日本国の元首」と明記する“憲法改正の王道”を忘れた日本

 日本会議は「改憲団体」だ、と教条的なスターリン崇拝が今に続く朝日新聞毎日新聞などは目くじらを立てて非難する。が、朝日新聞などの極左マスメディアは、三十年間ほどずれている。

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第二回特別ゼミ「正語《天皇》《大和朝廷》殺しの悪魔語《大王》《ヤマト王権》を一掃し古代史に真実を復権する」開催のお知らせ

 特別ゼミ「日本人は、古代史に歴史学的真実を取り戻せるか」の第一回は、白熱の三時間をもって、さる2月17日に無事に終了しました。“授業の天才教授”の名の通り、2時間45分間にわたって一秒の休みなく膨大な知識量を精密な論理力と明瞭明晰さで講義していく中川先生の才は無形文化財だと一同感嘆しました。

 今般、この時の熱烈で知的水準が高い受講生からの強い要望で、第二回を開催することに致します。なお、この特別ゼミ講座の名称は、より具体的に「天皇制廃止のための改竄歴史・捏造歴史が“絶対”になった日本の古代史」と、実態に合致したものに改名した方が良いのかもしれませんが、中川先生は、次の三回構成を考えています。

第一回;「上代天皇を次々に抹殺“処刑”する歴史テロルが学界の絶対命令──“空無の邪馬台国”論争も、実在する《初期大和朝廷》の非在化が目的」(2月17日に開催済み)

第二回;「天皇制廃止のため、借漢字の非・日本語《大王》/悪魔語《ヤマト王権》に置換し、《天皇》《大和朝廷》殺しに狂奔する古代史学界──《倭国》《倭人》も《日本国》《日本人》殺し」。

第三回;「デタラメ嘘話の創り放題で、古代史を真赤な嘘歴史に捏造した考古学者たち──日本の考古学者は“記紀殺し”と古代史テロルに暴走する《藤村新一》だらけ」。

 上記の第二回「特別ゼミ」は、来る4月22日(日曜日)午前11時半から約三時間、通しで(休息ゼロ分、 ホテル製の昼食は各自ゼミ中、中川先生は昼食抜き)、都内のホテルで開催します。参加希望の方は、私宛、4月10日午後3時までに、「氏名、生年月日、住所、固定電話番号、卒業大学・学部名」を明記の上、以下にご連絡ください。

 

特別ゼミ事務局長 吉田寿太郎(nakagawamagazine@gmail.com

 

 参加希望をされた方には、直ちに「入ゼミ申込書」を郵送致します。

 

(附記)古代史学界が「スターリンコミンテルン天皇制廃止32年命令=日本共産党史観」を奉戴し、1960年半ばからこれに違背する正常で良心的な研究者を一人残らず学界から追放して、今やすでに五十年が経ちました。思い起こせば、1997年年頭に始まった西尾幹二氏の「新しい歴史教科書をつくる会」運動は、古代史学界が日本共産党史観に完全支配され、自らも峻厳苛烈な検閲まで実行していることに対し、まだ累積三十年間の歴史捏造だから、その正常化に多少の貢献ができた最後のチャンスでした。なのに、多くの方々がご存知の通り、「つくる会」は意図的に逆走しました。

 実際にも西尾幹二氏は、天皇制廃止論者だから当然かも知れませんが、古代史学界が天皇制廃止の目的から歴史捏造・歴史改竄していることに、ニンマリとほくそ笑み、それを全面的に側面支援すべく、黙認することにしたのです。1999年秋頃から谷沢永一/渡部昇一/中川八洋の三先生が、西尾幹二氏と険悪な関係になったのは、「新しい歴史教科書をつくる会」が日本共産党史観一色の現代史と古代史における真赤な嘘歴史を隠蔽・不問にすることに対して激昂されたからでした。  

 この問題は、これに留まらなかったと思います。古代史学界は、1960年代の井上光貞/直木孝次郎/上田正昭らの露骨にしておぞましい歴史改竄を、1999~2002年、さらに百倍ほど過激化・凶悪化した書籍を百冊以上も集中的に公刊しましたが、これが、1997年年頭から1999年末にかけての西尾幹二氏の動きと連動している事実に注目して下さい。精密な分析はゼミで中川先生がなされる予定ですが、「新しい歴史教科書をつくる会」の黙認(非難の全面自粛)は、“保守の了解・承認を得た”との理屈になるので、日本共産党史観の“真赤な嘘”古代史が、この機を逃すなとばかりに、大量に出版されたのです。

 

第二回「特別ゼミ」のレジュメ                    

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋  

 天皇制廃止に向けて日本国民全体を牽引する共産党の革命は、敗戦直後から毎年毎年、過激になっている。この過激化は、戦後も今や七十三年になるが、今尚エスカレーションが止まらない。

1、1932年に「天皇制廃止」を意味する「天皇制」なる共産党用語が創られたが、「天皇制廃止→天皇制」も「天皇」という言葉を用いるから、語彙「天皇」そのものを使わないで、コミンテルン32年テーゼの「天皇制」と同義の言葉に変更すべきだとして、新しく発明されたのが「王権」である。つまり、「王権」は「天皇制廃止」を意味する特殊革命語として新語であって共産党特製である。

 ならば、天皇制廃止ドグマを吸引してしまい非人間のボルトナットに人格改造されていない日本人なら、万が一にも悪魔語「王権」を用いてはならないことになろう。いや、健全な日本人なら、悪魔語「王権」を排撃して消滅させる運動に身を投じるべきである。  

 私の知る限り、「王権」の使用は“コミンテルン歌人西郷信綱共産党員)の『詩の発生』(1960年、未來社)が最初のようだ。次に、この「王権」を広く流布せしめたのが、共産党員・上田正昭の『大和朝廷(1967年、角川新書)。「王権」は、1980年代から古代史出版物で徹底的に用いられ、2000年頃にはすべての学校教科書や古代史出版物で用いられる一般語になった。『古代王権の誕生』全四巻角川書店、2003年刊)や、『天皇王権を考える』全十巻岩波書店、2002~3年)は、これらのほんの一部。ゼミでは、百冊ほどを紹介する。これらの出版が、“共産党の歴史大捏造を側面援護する別動隊”、つまり共産党のシンパ団体だった「新しい歴史教科書をつくる会」に歩調をぴったり合わせていた事実に注目の事。  

 「王権」は、ホカートの『Kingship』やフランクフォート『Kingship and Gods』にある考古学・人類学用語kingshipの邦訳である。英国近世の「王権神授説divine right of kings」の「王権 right of king」とは全く無関係。

 「天皇制度」は政治学の国際的な普遍語では「君主制度」という。が、古代史学者が使う“犯罪語”「王権」には、このような意味は全く皆無。“共産党革命語”「王権」に代置されれば、「天皇」は直ちにツタンカーメンのミイラと同じ、過去に死んだ遺物や遺跡に同化される。

 つまり、政治学の「天皇制度」や歴史学の「大和朝廷の国家統治」を「王権」で代置すると、学術的には「天皇制度がすでに死滅して日本が共産社会になっている『(仮構上の)現在』から、過去に存在していた遺跡としての天皇制度を振り返る」という視点が固定される。ゼミでは、これ等を学問的に解剖する。共産党員・網野善彦の『異形の王権(1986年)やその他の重要文献にもメスを入れる。

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“中共工作員”富坂聡の出演でわかる、テレビ各局の中共通謀度──日本は、尖閣防衛の上陸阻止用軽空母四隻の購入を急げ

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋


 共産革命を子供たちに洗脳する“悪魔の漫画本”『君たちはどう生きるか』のバカ売れを遅ればせながら知り、急いで『レーニン全集』や『資本論』を含めた『マルクスエンゲルス全集』を読み返すという予定外の読書に時間をとられ、深刻化する“中共尖閣侵攻”事態が風雲急を告げている問題について二カ月半ほど遅れてしまった。当ブログの読者は、私の「国際政治学・現代史」と「哲学思想・古代史」に対して半々だから、前者も、後者と同じ分量で平等に書かねばならないとは自覚しているが、ここ数カ月間は、前者を後回しにしたことを反省している。

次世代のアホ馬鹿化を助長する教育無償化や“ばら撒き福祉”だけに狂騒する日本

 具体的には、2018年1月10~11日に、尖閣諸島の日本の接続海域に、中共海軍の潜水艦が丸一日ほど侵入した事件は、中共尖閣侵攻・占領が近いことを(示唆ではなく)警鐘乱打している。が、日本側は鳩山由紀夫菅直人極左路線の継承者である“反・国防主義の畸形児”安倍晋三総理無為無策を決め込んですでに五年以上、“口先だけの愛国演技の芸人”安倍晋三に慣れる形での自然洗脳で、日本人は誰一人として尖閣諸島防衛を真剣には考えなくなった。

 一方、「中共は全く脅威でない」かの嘘情報が新聞テレビから一段と大量に流され、また自民党きっての親ロ・親中の河野太郎外務大臣であることもあって、日本国民は隅から隅まで、ぬるま湯に浸かるがごとく、中共の迫る軍事脅威を忘却して、国内問題に朝から晩まで騒ぐという“世紀末現象”を呈している。“死者の舞踏会la danse makabre”だけが日本列島で花盛り。

 国家生存こそは、現世代が後の世代に対して負う絶対義務である。が、日本人は、昭和天皇の銃殺/日本人男児二千万人殺戮/都市と産業を廃墟にする大敗北/ソ連軍による日本全土占領・日本共産化という四つを戦争目的とした“祖国叛逆の戦争”大東亜戦争をして以来(備考)国家滅亡を国是とするようになり、八十年を経た今に至る。

(備考) 「大東亜戦争肯定論者を、一人残らず八つ裂きにしてサメの餌に日本海に投げ捨てよう」と公憤してこそ日本人愛国者たる最低条件。1963年に始まる大東亜戦争肯定論の流布は、朝鮮総連の“保守潰し”工作。

 要するに、国防をないがしろにする事(=「日本なんか滅んでしまえ」)は、朝日新聞共産党だけでなく、大東亜戦争肯定に立つ“究極の反日”民族系の日本会議産経新聞安倍晋三を見れば証明されているように、“日本国滅亡こそ日本の国是”が今では日本人全体のコンセンサス。

 「国防第一」&「皇室尊崇」&「民族の歴史真実墨守」は、“日本保守の三種の神器”。が、日本人なら当たり前に具有すべき、この“保守の三条件”に忠誠を誓い旗幟鮮明にしている日本人知識人は、今では、私を最後に完全に消えてしまった。

 日本国内では、国会議員は福祉バラマキで有権者の票を買い取る(合法の)買収選挙だけにうつつを抜かし、「国防」や「新生児数300万人確保」など真剣に日本の国政を考える政治家はゼロになった。バークがあれほど説いた“政治家の鉄則”「政治家は(自己を知的に劣化させ、国政から思考を乖離させるから)有権者と付き合ってはならない」を知る国会議員すら日本には一人もいない。

 選挙とカネ(利権)にしか頭が回らぬ学歴も低い知的低級職業の国会議員が大蔵官僚より上になった1972年を境に、国政を国会議員に代わって)事実上担うはずの官僚希望者は(東大のトップ秀才の官僚拒否傾向には歯止めが止まらず)劣悪化し続け、日本の政治劣化と国政消滅の慣性力は加速するばかり。しかも、霞が関官僚は、秀才の退場に代わって、現況が示す通り、東大の中どころ以下や私大出身者ばかりになっただけではなく、共産党員と北朝鮮人が大増殖し跋扈するようになった。

 さて、国防は、軍事国防と諜報国防の二つよりなる。日本には、前者は貧者な形だけがあり、後者は初めからゼロの全くの不在。しかし、「軍事国防を最小限のレベルに強化しよう」との聲も無ければ、「諜報関連の新規立法をしよう」の聲もない。この事実は、日本人がもはや日本国民ではなく、日本列島に住む生物学的「ヒト」と化しているからである。本稿では、日本が諜報国防をいっさいしない、つまり日本とは飛び抜けて異常な非・国家に堕しているかを、中共のある対日偽情報工作員をケースにして明らかにするものである。

かつて保守系雑誌だったJR東海の『WEDGE』は、今や中共の手先の「反日」月刊誌

 日本の全ての新聞とテレビ局は、ロシア「対日工作」細胞と北朝鮮「対日工作」細胞に支配されており、例外は一つもない。愛国演技をする産経新聞とて例外ではない。しかも、これに加わり、1990年代に入るや、新聞・テレビには“中共の対日工作員”も急増するようになった。

 具体的な例として、産経新聞拓殖大学系の中共工作員を挙げれば、石平支那人、「帰化」は最高の擬装用迷彩服)宮崎正弘(日本人)森本敏拓殖大学学長、北朝鮮人、過激暴力革命組織「マルクス主義青年同盟」出身、沖縄県知事・翁長雄志よりはるか前から沖縄海兵隊追放キャンペーンの先達)、翁長雄志支那人、富坂聡(血統不詳、学歴不詳)などがいる。以下、富坂聡をケースとしよう。

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上代天皇を次々「処刑」の“歴史テロル”を放置する日本人 ──神武天皇ばかりか、なぜ成務・仲哀天皇/神功皇后まで抹殺されたか

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 天皇制廃止を目標として「人民の歴史」を捏造してデッチアゲる歴史改竄は、戦後日本における共産革命の至上命令であった。日本共産党天皇制廃止革命運動は、スターリンの命令によって、1932年に本格化する。このスターリンの命令を通常「コミンテルン32年テーゼ」と言う。コミンテルンとは、英語名の「コミュニスト インターナショナル COMMUNIST INTERNATIONAL」の短縮語。また、レーニンが1919年3月に創設したコミンテルンとは、実態的にはソ連共産党国際部のことで、その擬装名称。国連のような国際組織ではない。

 戦前日本の共産主義者は、「コミンテルンソ連共産党の下部組織」だった日本共産党(正式党名「コミンテルン日本支部」)に所属したのはほんの僅かしかいなかった。ほとんどは、治安維持法の網の目を掻い潜るため入党しなかったからだ。つまり、「コミンテルン日本支部」メンバーだけを原則対象とした治安維持法ザル法の極みで、共産主義者の九割以上を初めから無罪放免にした。

 結局、戦前日本で大増殖していた数千人のエリート共産主義者(非党員)は、帝国陸軍、高級官僚、帝大教授、新聞記者・雑誌編集者、政治家の、主に五つの職業に分散して繁茂し、治安維持法の対象外だった。政治家では近衛文麿や森恪、軍人では阿南惟幾や武藤貞一、官僚では白鳥敏夫や和田博雄、帝大教授では南原繁などがよく知られているが、これらは、数千人の中の0.1%未満。氷山の一角にもならない。

 そして、これらコミンテルンの直轄下にない日本人・共産主義者の中、かなりの者はソ連のGRUやNKGBGPUゲーペーウー工作員になった。帝国陸軍だけでGRU工作員になった将校や将軍は一千名を超える。米国の某調査では「大東亜戦争中の日本人ソ連工作員は、二千名を超える」とあるから、帝国陸軍日本人スターリン工作員のうち、五十%以上を抱えていたことになる。

 現に、陸軍中枢の参謀本部でも満洲関東軍の総参謀部でも陸軍省の軍務局でも、瀬島龍三・武藤章や服部卓四郎・辻政信などエリート軍人の過半はGRUの工作員だった。共産主義シンパだったが、ソ連工作員になる事だけは断固拒否した東條英機などは、“ソ連赤軍直轄の共産軍”が正体の帝国陸軍の中枢においては少数派だった。

スターリン1932年命令」→“古代史を改竄せよ”の共産党指針「歴史学研究会

 スターリンが「天皇制廃止を、日本の共産革命の中核とせよ」と、日本に命じた「コミンテルン32年テーゼ」は、日本共産党員に対して1932年6月から徹底された。が、二つの理由で「コミンテルン32年テーゼ」が戦前日本で力を持つことはなかった。第一は、日本共産党は1935年頃から潰滅的情況となり、その運動はほとんど力を喪失したからだ。

 第二に、戦前日本の天皇制廃止運動は、「コミンテルン32年テーゼ」よりも数年前、「愛国心」と「日の丸」で擬装し開始していた。例えば、ソ連共産党工作の成果の一つといえる1932年の5・15事件は、在京のソ連大使館が直接指揮した1936年の2・26事件ほど天皇制廃止を露骨に露わにしたものではないが、天皇制廃止がすでに含意されていた。現に、「コミンテルン32年テーゼ」は六月末だが、一方の5・15事件はその一ヶ月以上も前の五月。「コミンテルン32年テーゼ」は、すでに発車している天皇制廃止革命の後追い理論であった。

 だが、敗戦の1945年8月15日を境に、「コミンテルン32年テーゼ」は休火山が爆発したかのごとく猛威を発揮してフル稼働する。そして日本共産党は、「コミンテルン32年テーゼ」に従って、日本の歴史学者全員に、「日本の歴史全てを天皇制廃止で書き換え・改竄せよ」の命令書をばら撒いた。この命令書こそ、日本共産党・党本部の一部局である「歴史学研究会(1932年に河上肇が創設)が、その総会(1946年1月)で採択した論文の一部を1946年2月に印刷・頒布した『歴史家は天皇制をどう見るか(注1)であった。実態に合致するタイトルに改名すれば、『歴史家は、天皇制廃止の“人民の歴史”に、歴史を全面改竄しなければならない』、となろう。

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マルクス『資本論』を読めば必ず大量殺人狂になる。何故か ──レーニン大量殺戮の再現を狙う、池上彰/佐藤優の『絶望の資本論』

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 マルクスに狂う極左人士は、例外一人として無く、三つの異常な犯罪を志向する。彼らは“猛毒の阿片”マルクス資本論』を吸引することによって、「国民の貧困を極限化」「戦争誘発と戦争永続化」「国民に対する無制限大量殺戮」の三犯罪を“三位一体”で信仰するに至るからである。  

 この“三位一体”「国民の貧困を極限化」「戦争誘発と戦争永続化」「国民に対する無制限大量殺戮」の教典が、マルクスの『資本論』であるのはつとに誰でも知っていること。しかし、共産党員・池上彰と“稀代のアナーキスト佐藤優は、この自分たちの狂気の信条を隠蔽すべく、それを反転させる転倒語法(=ジョージ・オーウェルが導入した新概念「ニュー・スピークス」)を駆使して、『希望の資本論』だと詐称し嘘宣伝に努めてきた。

 が、改めて指摘するのは教養ある読者に失礼だが、『資本論』とは、人間をこの世で“絶望の地獄”に叩き落すことを目的として書かれた“悪魔のカルト宗教経典”である。池上彰佐藤優嘘八百の雑談に興じているだけのお粗末対論『希望の資本論』は、少なくとも『絶望の資本論』と正しい原題に戻すべきだし、より正確には『血塗られた資本論』と改題すべきである。  

 池上彰佐藤優とが『絶望の資本論』『血塗られた資本論』を、嘘ラベル『希望の資本論』という笑止な仮面を『資本論』にかぶせた理由は、二十世紀に起きたかつてのレーニン/スターリンによる自国民大量殺戮(6600万人)」をもう一度、この日本で再現させたいと狙っているからである。その方法は、①ロシアと中共に日本を侵略させ日本列島全体を戦場として破壊尽し日本を阿鼻叫喚の地獄にしておいて、②この破壊の上に樹立される露中の“代行政権”「共産党独裁政府」によって国民に対する無限の収奪と殺戮を実行すれば、いとも簡単に実現する。

 マルクス資本論』の吸飲者が必ず「反戦・平和」を絶叫するのは、ロシア・中共の対日侵略において日本の国防力を無力化するため。コミュニスト達のマルクス資本論』大宣伝と共産党の「反戦・平和」運動が完全に整合するのは、一つのコインの裏表だからだ。いずれも、日本と日本国民とを無限の収奪による極限の貧困と殺戮の巷に誘導する“悪魔のハーメルンの笛”である。  

 なお、戦争は侵略による対外膨張の戦争もあれば、国防力の不足による隣国から侵略される戦争もある。いずれも戦争であることに変わりはない。しかも戦争には、この二種しかなく、またこの戦争発生頻度は同数である。

 双方の戦争における相違は、前者は国家の意思や一部国民の熱狂によって発生し、後者は平和の意思や願望が踏みにじられることで発生する。池上彰朝日新聞等の共産主義者達の反戦平和運動とは、国防力の不足による隣国から侵略される戦争を目指すもので、「平和」の嘘仮面を疑われにくく、戦争狂・戦争主義者がもっとも活用する運動形態。すなわち、「反戦・平和」運動には、血塗られた自国民大量殺害の犯意が透け透けに見える。見えないならば、それは頭が悪すぎる。

資本論』から漂う、マルクスの本心「労働者と農民を殺せ!殺せ!」を隠す池上彰

 マルクスを狂信する者で、レーニンを狂信していない者は世界中に一人もいない。だから、マルクス・レーニン主義者のことを、それと全く同義でマルクス主義者ともいうのである。レーニンはマルクス(のカルト宗教)教義を実践するために1917年11月に権力を掌握したのであって、このことは『国家と革命』(1917年、注1)を読むまでもなく、自明であろう。  

 また、実際にも、レーニンの水準で、マルクスの膨大な諸著作を正確に読みこなし正しく理解した者は、世界中でもそんなに多くはない。すなわち、“悪魔の教典”『レーニン全集』(全57巻、第5版、日本共産党の直轄出版社・大月書店)は、教義を担当した“悪魔の教典”『マルクスエンゲルス全集』(全53巻、大月書店)の実践篇である。両者は、双子の兄弟というより、双頭のシャム双生児。  

 だから、マルクス共産主義人間を定義(=夢想)した通りの共産主義人間を作りあげるための、現実に人間をその方向に改造する具体的方法はレーニンが考案した。例えば、次のは、その一つ。

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